アンダーテール二次創作「ケツイ」
ケツイ
殺せ
もっと殺せ
兄ちゃん...もっと殺さないと
耳を強く抑えても、目を閉じてても聞こえる。
幻影だと分かっていながら体が勝手に返事をしようとする。
誰も俺を殺せない程俺は強くなったというのに、まだ足りない。
もっと殺して、殺して、狩り尽くして、もっと強くならないと、
フリスクを殺せない。
もうパピルスを殺させない為にやったのに。
もう傷付かないようにやったはずなのに。
いつから俺は道を外したんだろう。
あの忌々しいニンゲンを殺さないといけない。
ソウルが脈打つのがよく分かった。
俺の目の色は、地上の綺麗な空色。
かつて誰かがそう言っていたのを思い出しながらその場を離れようと立ち上がる。
立ち上がるだけで精一杯なのだが、足に力を入れ、自らを奮い立たせるようにゆっくりと。
それでも、目の前には荒れ果てた世界しかない。
「あー...クッソ」
本当に嫌な夢だ。
あの夢が何を意味するのか、俺の記憶なのか、何なのかよく分からないが、サイアクな悪夢だった。
折角克服したケチャップがまた食べれなくなる。
そう思ったのはクロスが関係してるであろう。
「あのニンゲンみたいにやり直しが出来るなら、俺はここに居ない」
キラーがクロスに何を言ったのか、俺は知らない。
だが自分の世界の事について何かを言われたのは確かだろう。
クロスは可哀想だな。
キラーは感情を何も持っていない。
怒りも苦しみも、喜びもいつも通りの微笑みも、ただの飾りに過ぎないのだから。
そんな事に気付きながら尚、キラーに言い返してるクロスこそ狂ってる。
そして俺も。
これは幻。そう分かっていながらあの頃のパピルスが居る気がして。
また兄ちゃん、と無邪気に呼んでくれそうな気がして。
聞えてくる殺意に耳を傾け、返事をする。
目に入ってしまったケチャップがパピルス達の血液に見えてしまった。
いや、まだ大丈夫だ。まだ大丈夫。
これはケチャップ。
今までの間違いは弟の為であり、忌々しいニンゲンの為なんだ。
そしてフリスクへの復讐劇の為でも、償いの為でもある。
俺は足を踏ん張り、自らを奮い立たせるように立ち上がり、歩き始める。
「ケツイ」を胸に抱いて。
まあわたくしこと薫がまたもや二次創作投稿させてもらいましたけどちょっと見て欲しい気持ちと恥ずかしい気持ちが混ざって壊れそう

