彼女の行方。
これは私が17歳の時の話。
部活が終わり暗い夜道をスマホのライトを頼りに歩いていた。田舎だったから街灯も少なくスマホのライトが無いと何も見えない状態だった。
「...?」
一人で歩いていると前から男女一組が歩いてきた。女性は俯いていて、ぺた...ぺた...とゆっくりと歩いていて男性の方は女性を引っ張るように前を歩いている。
「こ、こんばんわ〜」
「...!?」
控えめに会釈すると男性は慌てたように女性を連れて走っていってしまった。女性はそんな男性に追いつけないようで転びそうになっていた。
男女が近くを通り過ぎる時、女性の容姿がはっきりと見えた。言っちゃあ悪いがザ・幽霊と言ってもおかしくはない姿だった。長い髪を前に垂らして真っ白いワンピースを着ていた。靴は履いていなくて足の裏は真っ赤だった。小石などで怪我をしてしまったんだろう。女性の顔には涙の跡がハッキリと付いていた。
「...」
女性は...泣いていたんだろう。鼻をすする声も聞こえた。手には首輪のようなものが付いていて男性はリードを引っ張っていた。そういう奴かなと思ったが泣いていたので少し不気味に感じたのを覚えている。
「気味が悪いなぁ...」
急いで家に帰ったが寝ようと思っても女性の顔が脳裏に焼き付いているようで夢にも出てきた。あれは...なんだったんだろうか。
『昨夜、〇〇学校付近の森林で女性の死体と思われるようなものが発見されました。ですがバラバラにされていて身元確認が難しい状態です。』
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