私がじいじだ

1 2024/08/05 08:21

「大魔法使い」その単語を聞いた時、ミヤとユイトは少しわくわくしていた。

アベルと渡り合った梨流華の祖父であり、教皇から称号を与えられたと言う人物、どんな人なのだろうと。

しかし… その大魔法使いは孫と一緒に動画を撮っていた。

「ほ~これがスマホかーそっちの技術はすごいなー」

「おじいちゃんの魔法は…そのバズる…かな?」

「いけるよ、最近焚き火の動画とかいっぱい上がってるし」

「ほーそっちの人焚き火なんか見てるの?へー」

「こ…これが大魔法使い…」

「やあ、やあ、孫と仲良くしてくれてありがとうね、私がじいじだよろしく。」

ホムラが握手を求めてきた

「お願いします」

「おねがいします」

「来てくれたのは嬉しいんだが、一体どうしたんだい?」

「それがヤバい人たちに追いかけられまして。」

「大変だね、怪我はないかい?」

「ありがとうございます」

「まあ、向こうに戻れない事情があるならいくらでも泊まって行きなさい、小さな村だが飯はうまいよ」

「っとその前に」

ホムラが指を鳴らすとゴーレムが崩れて土になった。

周りの木も再生していく。

「すごい」

「すっげえ」

「私は一応元皇室付き魔法使いだからね、教皇陛下に称号もいただいんだよ。」

「あの!」

「教皇さんに何があったんですか?」

「お嬢さん、団長殿と会ったんだね?」

「へ?」

「私は心も読めるんだよ」

「君は純粋だから教えてあげよう、陛下は、連れ去られてしまった、私たちはお守りすることができなかった。」

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