大切な記憶

1 2024/08/02 07:01

ピーンポーン。

「はーい」

「てっうお、ミヤ誰その人たち!?」

「転校生」

「6人も!?」

「お兄落ち着いて、恥ずかしいから。」

「すんません」

『お兄さん、忘れてることありませんか?」

「ええ?」

「真剣に答えて」

ミヤが真面目な顔で見つめてきた。

「うーん、こいつと俺以外に家に誰かいたような、いなかったような。」

「じゃあ5円玉見てください。」

「へ?」

「催眠術」

「はあ」

5円玉を見ていると、意識が体を離れ、記憶を遡る。

「あ、あいつだ!俺たちのあ〜!!思い出せねえけど…大事な家族!!」

「それじゃ、私の家に行きましょう、思い出せると思うので。」

赤髪の女の子が言った。

「え、君の家に行くの?俺男だよ!?」

「お兄!大事なことなの!!」

「ああ、だよな、全然思い出せねえけど、お前大好きだもんなあいつの事。」

「それは思い出したよ。よし!俺行くよ!」

「じょ、女子の家だ……」

「お兄大丈夫?」

「大丈夫じゃない」

「ええ?」

「どっ、どうしよう!?どうしたらいいんだろう俺!?」

「普通にしてたらいいの!キンチョーしすぎ!」

「シャンとせんかーい!」

「グエ!猫が殴った!てか喋った!」

「猫ではない、吾輩はタマである。」

「ああ、ごめんなさいうちの子が」

「これ君の猫なの!?なんで喋るの!」

「異世界の猫だから」

「異世界!?」

「騒ぐな、こやつらも異世界の血を引いておる。」

「ええ!」

「実は私たち、おじいちゃんが異世界人なんです。」

「え〜!!」

「騒ぐな!梨流華!早く小童と娘を中に入れろ!」

〜家の中〜

「えっとじゃあ二人で眼帯を持ってもらって、この魔法陣の上でバラの匂いを嗅いでください。」

「バラ?」

「白いバラは吾輩が元いた世界での神聖なものだ、こちらで言う神を象徴しておる。」

「それでは始めます。」

「我らが父大聖霊よ、迷える者をお導きください」

~こら、好き嫌いしちゃダメでしょ、プリン食べようね

一緒に寝てあげる~

バラの匂いを嗅いでいると、霧が晴れるように全てを思い出した。

「思い出した!ボク(俺たち)の妹!!

続く

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