オモシロイモノ
「社長、いいデータが取れましたね。」
白衣の男が、椅子に座っている男に声をかける
「ああ、素晴らしい。これを学習させればよりリアルなキャラクターを作ることができる」
男が見ている端末の画面には黒髪の少女が映っているが、少し歪んでいる。そして泣き声が聞こえる。
つまり、これは誰かの視界だ。
「そうだ、少し記憶をいじってやろう、さあ、もっとオモシロイモノを見せてくれ。穢れた血の騎士団長殿?」
「穢れた血が!大聖霊の定めた理に逆らう化け物め!」
剣を持った男たちが父と母の首をはねる、怒りと血への衝動が湧き上がり、男たちに噛みつきそうになる。
「ゔ!」
突然少女がミヤの肩に噛み付く。
「ミヤ君!おい!鎮静剤を打つんだ!」
ブライトが叫び、職員が鎮静剤を打とうとする。
「ヴヴヴアアア!」
しかし少女が注射器を破壊する。
「くそ、腕を切断するんだ!早くしろ!!」
「待って、ボクは大丈夫だから、ゔゔ、ホントに辛いのはこの人だよ、泣いてるもん。
よく見てみると少女は泣いているようだ。
「ねえ、見てるんでしょ、ボクはアンタらには負けない!絶対負けないんだから!!」
「ねえ、だからあなたも負けないで、戻ってきて!ゔゔ!」
「お姉さまあ、だめえ、やめてえ。
「ああ、ルナ、私はまた同じことを‥」
「よかった、戻ってきてくれて。」
続く
いいねを贈ろう
いいね
1
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)
トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する