同じ目の少女
「対象の容体は?」
管理官は秘書に問うた。
「腹部を撃たれていました、弾丸を摘出し、現在は安定しています。」
「鎧と剣の成分分析は?」
「いずれも未知の合金です」
「D NA分析はどうだ?」
「人類に近いですが完全に同一ではありません、特筆すべき外見的特徴として牙が生えています」
「鎮静用に2名の職員を配置しろ、インタビューはブライト博士に」
「は!」
「ミヤ君、ここにいたのか」
「あ、博士。」
「そんなに彼女が心配なのかい?」
「だって、あの人撃たれてたって。」
「君は優しいな、見ず知らずところか異次元から来た存在のために泣けるなんて。」
「教皇陛下!おい、お前たちは誰だ、奴らの仲間か?!よくも陛下を!」
「落ち着きなさい!」
ドアの向こうから女性と職員の声が聞こえる。
「やれやれ、骨が折れそうだね。」
ブライトが医務室に入っていく。
「やあ、お嬢さん。我々は危害を加えるつもりはない。冷静に話をしないか?」
「黙れ侵略者が!」
「我が国の民を捕え、教皇陛下に武器を向けた貴様らに話すことなどない!」
「我々はそんなことはしていない、教皇とは誰だ?」
「貴様アアアア!」
「仕方ない、鎮静剤を…」
「待って!」
「ミヤ君!?」
「待ちなさい、今は危険だ!」
ブライトの静止を聞かず、みやが少女に抱きつく。
「ねえ、大丈夫。大丈夫だから!」
「お姉様大好き、きょうこーさまを守る強くて優しいお姉様」
「安心しなさい。お前は善き心を持っている、大聖霊は必ずお前に加護を与えられる。」
「ルナ、ああ、大聖霊様」
少女はミヤ抱きしめ、泣き出した。
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