転校生

1 2024/08/01 09:44

「えー今日はみんなにお知らせがあります。この学校は田舎でね、生徒数がとても少なかったんだけれども、今日から転校生が来ます」

教師の言葉に皆がざわつく。だがミヤはぼーっとしていた。

「こら、ざわざわしない。えーそれでは入ってきなさい。」

がララ。

「えーでは順番に自己紹介しなさい。」

「美紅梨流華です」

「宝月菫です」

「日菜野実弥です」

「碧瑞稀です」

「聖園芹華です。」

「風神柚葉です。」

「よろしくお願いします!」

「アイドルの挨拶みたいになっちゃったけどもね、6人もいるんでとりあえず授業始めます。というか美紅さん、なんで君は猫連れてんの?」

「この子ついてきちゃったんです。」

「ついてきたって言ってもね、ここ学校だからね?」

「教師がそういうと猫が威嚇した。

梨流華も笑顔だか、圧を発している。

「むう、みんな猫アレルギーなかったね?」

「はい!!」

転校生と仲良くなりたい男子たちが元気よく返事をする。

〜休み時間~

「ねえ、黒曜ミヤさんだよね?」

「あっはい。」

「私日菜野実弥、名前一緒だね、よろしく。何読んでるの?」

「あっ月刊アトランティスです。」

「じゃあ、不思議なもの好きなんだ!」

「そうですね、落ち着くというか懐かしいというか?」

「へえ、超能力使える知り合いでもいたの?」

「よくわかりません、何か忘れてるような、忘れてないような。」

「ねえ、私催眠術できるの。」

「え?」

「思い出せるかも」

「思い、出したいです‥大事なことを忘れてる気がするから。」

「じゃあ、この5円玉見て。」

「へ?」

「大丈夫、信じて、力になれるから。」

「はい。」

5円玉を見つめる、意識が体を離れていく。

「‥ちゃん、お姉ちゃん。」

お姉ちゃん?あなたは誰なの?

ボクの大事な人、行かないで!!

「ハア、ハア、ハッ」

「何か見えた?」

「見えました、ボクの大事な人、でも顔が見えない。」

「無理しないで、放課後梨流華の家に来れる?」

「行きます、あの人の事を思い出したい!」

「よっし!決まり!」

実弥は笑った、ミヤにはその笑顔が懐かしく思えた。

続く

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