玄弥の腕を折った竈門炭治郎と白髪の子の髪を引っ張った玄弥はどっちが悪い?


炭治郎は腕を折る前にちゃんと「折るぞ」って言ってるから其れでも離さなかった玄弥のせいだと思う……。
お前が代わりに玄弥に髪を掴まれたらよかったね、さすがにお前なら炭治郎も助けんだろw
先にやった方が悪いのかなぁ〜。いや、炭治郎も酷いけど、っていうかやりすぎ?
日本の法律に真面目に当てはめるなら炭治郎の方が悪いかも。
〈理由1:罪の重さ〉
髪を引っ張る行為は、暴行罪。
骨を折る行為は、暴行罪よりも重い傷害罪。
なので、炭治郎の方が悪い。
〈理由2:正当防衛〉
炭治郎の行動理由は、玄弥に髪を掴まれた白髪の子を守るためなので正当防衛が成り立ちそうだけど、今回のケースでは成り立たない可能性が高い。
正当防衛とは、本来犯罪に成り得る行為を無罪にすることのため、その条件は厳しくなっている。
具体的には、以下の5つの要件を「全て」満たさないと認められない。
①不正の侵害であるかどうか。(人間が人間に対して、権利・心身・財産を侵害すること。加害側がモノや動物の場合は認められないらしい)
②急迫性があるかどうか。(現在進行形であること。例えば、殴られた翌日に仕返しすることは、急迫は無く正当防衛は認められない)
③防衛の意思があったかどうか。(例えば、相手を攻撃するのが目的で、先に相手方に攻撃させてから反撃するのは「防衛」ではないため)
④防衛行為の必要性があるかどうか。(回避できる余地があるのに相手に反撃した場合は、「防衛」と見なされない)
⑤防衛行為の相当性があるかどうか。(相手方が素手で殴り掛かってきたことに対して自分が包丁を構えることや、プロ格闘家の反撃は、過剰防衛と見なされ正当防衛と認められない)
→玄弥の腕を掴む行為までは正当防衛と認められる。が、骨を折る行為は、まだ言葉での説得が不可能ではなかったため③④が認められるか怪しい。
→また、腕を折れる程の握力を持っていることを自覚していながら、髪を掴んでいるだけの相手方の腕を折るのは⑤に反し、過剰防衛と判断される可能性が高い。
……以上のことから、現実問題としては炭治郎の方が悪いと思われる。が、この漫画は炭治郎がどんな悪態をついても、それを咎められることがなく「主人公がやることが正義」状態なので、作中に限っては玄弥の方が悪くなる。