【閲覧注意 BL（？）】①

ーーーー「待ってよ！何であたしより先輩を取るのよ！」

何その質問。てか追いかけてこないでほしいんだけど...

「...意味なんかないけど、」

あるね。意味しかない。だって僕君嫌いだし。

先輩は君みたいに自分のことばっか話したりしないんだよ。

まぁ、いつもうるさい君にはわかんないだろうね？w

背を向けて歩き出そうとした僕の背中に、”元”彼女の声が追いうちをかける。

汚くて聞きたくもないきいきい声。

「嘘つかないで！あんたが意味ないことなんかするはず、ないでしょっっ」

...うるさいなぁ、僕だって人間なんだからあるし。

ていうか早く教室戻りたいんだけど...どっか行ってくれないかなぁ...？

ハエでも払うようにしっしと手を振りながら、声を被せて罵った。

「答えなさっ「うるさい。さっき別れたのに僕にまだ執着する気？ハエみたいに飛び回んないで」」

そこまで大きい声じゃないのに、声が響いて聞こえてくる。

うわ、ここ結構声響くんだ。

...あーあ、目に涙なんかためちゃってw可哀想...

どうせならクラスメートの前でお高くとまってるこいつの泣き顔でも見て＿＿＿

なぁんて企んでたらドアが勢いよく開いて

ガラッ

「わっ、すまん！！」

「ちょっ、先輩！」ガシッ

「えっ？！」

まさかの先輩登場。朝から見れるとか最高だわ...

腕掴んでごめんなさい、後で謝ります。

いいところに来てくれた、ほんと、小説の中だったら優勝のタイミング。

「...なんでここに来るのよ、ほんっとうざったいっっ...」

ボソッと呟いた言葉は、よく声が響くこの部屋での中でなら耳を傾けなくても十分に聞こえた。

「......は？」

なにいってるんだ、この女。

殺してやろうか？

〜続く？〜