小説 ブルーハウス

3 2021/10/19 20:50

1章 私は死んだ

「君、覚えている?」

「何をですか?」

「死んだ時の記憶。」

成程。私は車に跳ねられた記憶がないのか。記憶があるのも嫌だけど、記憶がないのも不便だなと思いつつ、ない。あってもすぐには話せないと伝えた。

「そーだよね。君にはっきり伝えたらいいのか分かんないのだけど。」

「…別に、死んでるってことは分かるので大丈夫です。」

分かってる。死んだって。だって、最初に言われたから。

「君、諦めがいいね。多分、他の人はさ~。自分はまだ死んでないっていうと思うのにさー。」

確かに。私は、死んでもいいと思ったのだ。

周りと違う。けど、周りに合わせ、生きてきた。

でも、それを打ち明けようとはしない。

私が、冷酷なのかも知れない。でも、中々初対面で自分のことを喋れる人は中々居ないだろう。

「どうしたん?」

「…何でもないです。」

その後も色々聞かれて、30分くらいたった。

「たっだいま〜!」

大きな声が家に響いた…。

いいねを贈ろう
いいね
3
コメントしよう!
画像・吹き出し


トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する
その他2021/10/19 20:50:24 [通報] [非表示] フォローする
TTツイートしよう!
TTツイートする

拡散用



1: 菫#midori @sunire 2021/10/20 06:12:34 通報 非表示

続き楽しみにしてます!


2: みの @makin 2021/10/20 19:06:41 通報 非表示

>>1
ありがたき…。


おおみたとおもってたらみてなかったw


4: みの @makin 2021/10/24 19:19:58 通報 非表示

>>3
w(✿✪‿✪。)ノ


画像・吹き出し

トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する