小説 生と死 #女の子目線ver
生きることは辛い。
きっと死にたいと思っている人もたくさんいると思うんだ
でもね。僕はまだ、
「生きてみよう」と思ったんだ
死にたくて屋上に行った。
怖くて一歩が踏み出せなかった。
(ここを一歩踏み出せば、死ねる、ここが境目だ)
生きる意味がない僕は死ななきゃって思ってた。
だから、その一歩が踏み出せない自分が情けなくて、涙が止まらなかった
生きる辛さより、この一歩の方が僕には怖いことなんだ。僕のどこかは生きたいと思ってる、
なんで気づかなかったんだ。
-------うわっ-------
その時、バランスを崩した
落ちそうになった。完全に死んだと思った
手が誰かに捕まれた。
涙でうるうるの目でよく見た
そしたらクラスメイトの君だった
『生きろ!!!!!!しっかりしろ!!!!!』
(もう、、いいよ)
きっと神様にも死ねって言われたんだ。
「はなして。僕は死ななきゃ」
『は?』
「僕が生きてるとみんなを辛くさせる!!」
下手したら君も一緒に落ちるような状況だ
「もうはなしてよ!!!!!!」
『嫌だ』
「もう、、死にたいのに、、」
『死なせない。』
「君も落ちるよ、?」「いいの?」
『え、死ぬとか無理』
「じゃあはなしてよ!!!!!!」
嫌だ、、、嫌だ、、、帰りたくない、、、
『俺がいる!!!!!!』『帰ってこい!!!!!!』
その時、自分が震えているのに気がついた
(、、、やっぱり、、生きたいの、、、?わからない、、、)
-------っ!!-------
強い力で引っ張られ、僕は救出された
(また、、、死ねなかった)
「、、、なんで助けたの?」
『、、は、?』
「「だから、なんで助けたのか聞いてんの!!!!!!」」
『、、、?』
君は困ったような顔をした
『俺が上を見上げたら、飛び降りようとしているお前が見えた。それだけ』
「階段を駆け上がってきたの!?」
『、、、うん』
(体力えげつないな)
『んでなんで死のうとしたんだ?』
「別に、、、」
言ったって意味がない。
「君は知らなくていい」
『あぁ?お前なぁ、、、』
「しつこい。嫌い」
『えぇ、シンプルに傷つく〜』
「はぁ、、、君がうるさいから死ぬのやーめたっ」
普通に、、、ちょっと生きたくなっていた
『まじ!?』
「なに?だめ?」
『だめじゃねぇーよ』
『ほら行くぞ』
「あ、ちょ」
僕は、もう前の僕とは違う
悲しみや嬉しみを共有できる、友がいるんだ。