学校1の美少女がなんの取り柄もない俺に一目惚れ!? #9 夏休み
あれはもしや……否、そんなわけがない。
時間の流れというのは速い時ととてつも無く遅い時がある。
あっという間に、あれから2週間過ぎ、考えることも無かった夏休みが来る。
補習とかあるやつ、いやだろうな。
「おい、光一郎ぅ〜。」
「なんだ。」
うん、陽平の奴、話し方がおかしい?
それに目が虚ろだ。
「俺は補習だぜーいぇーい(棒)」
「……無理すんなよ。」
「光一郎ぅー俺補習なんてやだよー。ガチャがひけねぇよぉー。」
「ガチャは知らんがそりゃ嫌だろうな。」
陽平は無理したらすぐ爆発するからな。
「お前も同じにしてやるー。」
「おい、道連れの呪いをかけるな。」
俺はしがみついてくる陽平の手をどかしながら言った。
「待てよ、俺最近影薄いんだって。ずっとお前らしか書かれてねえし。俺を書かないからネタ切れするんだよ。」
「誰に意味わからん事言ってんだ?」
陽平は平常運転だ。
終業式が終わり、解散になる。
「お前は帰宅部だけど来るよなぁ〜!補修。あぁん?」
「い、行かないデスヨ…」
「おぉん?なんか言ったか貴様?」
急に陽平の気性が荒くなった。
……これは逃げた方が良さそうだな…
俺は逃げ出した。
ザザッ!
回り込まれてしまった。
なんだこのRPG感は。
「あ!UFO!」
ダメ押しだ、こんなのに引っかかることはないと思うが。
「なに?」
あ、こいつ引っかかりやがった。
タタタタタ…
「あ!おい、待てこら!」
もう遅い、俺はもう陽平の5mは先にいる。
ここで捕まるほど鈍足ではない。
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