学校1の美少女がなんの取り柄もない俺に一目惚れ!? #10 さらば夏休み

5 2021/11/07 14:11

「ちっくしょー!覚えてろー!」

そんな声が背後で響いた。

「ん?あれは…」

下足のところで先生と生徒が話しているのを見た。

 その生徒は、腕に包帯を巻いていた.

骨折しているようだ。

「そうだな、どうしようか…」

 俺は、思いっきりその近くを通ってしまった。

「あ、おい山崎。」

「はい、なんですか。」

「実はな、委員会に入ってる中嶋が交通事故に遭って骨折したんだよ。」

「はい。」

 それと俺はなんの関係があるんだ?俺が加害者とでも言うのか?

「それで活動が出来ないらしい。」

「はい。」

うん?待てよ、嫌な予感が…

「代わりにお前やってくれないか?」

「え?え、ちょ、なんで。」

「すまんな、ちょうどそこに居たから。」

「え!?そんなので委員会を決めないで下さいよ!」

「ハハハ、まぁちょっとやってくれや、活動は夏休みにもあるからな、サボるなよ。」

 この先生は強引に事を進める時がある。

夏休みにもあるのか…サヨナラ、俺のサマーバケーション。

「先生、それは何の委員会なんですか。」

「あぁ、代わりにやってもらうのは、美化委員会だ。」

 

美化委員、そこに所属している人といえば…

 1人、有名人がいる。

その名は、乃南 優梨奈だ。

 夏休みの初日から活動があった。

面倒臭い以外の何者でもない。

例の中嶋の代役の話をするらしい。

 学校は、すでに部活動などで賑わっていた。

「あれ、お前帰宅部じゃねぇのか?」

 振り返ると、そこには陽平が立っていた。

陽平はテニス部だ。

俺の散々な話を聞かせると、陽平は爆笑した。

「ハハハ!結局はお前も夏休み活動勢に入ったじゃねーか。ようこそ!」

「おい、仲間にすんな。」

まだ笑っている陽平を放置したまま、俺は集合場所に向かった。

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