学校1の美少女がなんの取り柄もない俺に一目惚れ!? #10 さらば夏休み
「ちっくしょー!覚えてろー!」
そんな声が背後で響いた。
「ん?あれは…」
下足のところで先生と生徒が話しているのを見た。
その生徒は、腕に包帯を巻いていた.
骨折しているようだ。
「そうだな、どうしようか…」
俺は、思いっきりその近くを通ってしまった。
「あ、おい山崎。」
「はい、なんですか。」
「実はな、委員会に入ってる中嶋が交通事故に遭って骨折したんだよ。」
「はい。」
それと俺はなんの関係があるんだ?俺が加害者とでも言うのか?
「それで活動が出来ないらしい。」
「はい。」
うん?待てよ、嫌な予感が…
「代わりにお前やってくれないか?」
「え?え、ちょ、なんで。」
「すまんな、ちょうどそこに居たから。」
「え!?そんなので委員会を決めないで下さいよ!」
「ハハハ、まぁちょっとやってくれや、活動は夏休みにもあるからな、サボるなよ。」
この先生は強引に事を進める時がある。
夏休みにもあるのか…サヨナラ、俺のサマーバケーション。
「先生、それは何の委員会なんですか。」
「あぁ、代わりにやってもらうのは、美化委員会だ。」
美化委員、そこに所属している人といえば…
1人、有名人がいる。
その名は、乃南 優梨奈だ。
夏休みの初日から活動があった。
面倒臭い以外の何者でもない。
例の中嶋の代役の話をするらしい。
学校は、すでに部活動などで賑わっていた。
「あれ、お前帰宅部じゃねぇのか?」
振り返ると、そこには陽平が立っていた。
陽平はテニス部だ。
俺の散々な話を聞かせると、陽平は爆笑した。
「ハハハ!結局はお前も夏休み活動勢に入ったじゃねーか。ようこそ!」
「おい、仲間にすんな。」
まだ笑っている陽平を放置したまま、俺は集合場所に向かった。
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