学校1の美少女がなんの取り柄もない俺に一目惚れ!? #11 活動内容
集合場所には既に何人か来ていた。
もちろん優梨奈も。
優梨奈含めそこにいた面々は俺が入って来て驚いたようだった。
もともと所属してないもんね。
優梨奈はなにを言おうとしたのか口を開きかけたが、すぐ閉じた。
そのあと、ぞろぞろと人が来始め、先生も来た。
昨日俺に委員会を押し付けたあの先生だ。
「お、みんな来たな。それじゃ始めるか。」
委員会が始まった、俺はこんなことをやるのは初めてなので、緊張する。
「まず最初に、みんな気になっているだろうが、なぜ山崎がいるかだ。」
みんな一斉に頷く。
うん、なんかそこまで言われると悲しい。
「実は、中嶋が骨折をしてしまってな、その代役として山崎にやってもらっているんだ。」
あぁーっ、とみんな納得したようだ。
俺の説明、それも20秒程、を終えたあとは本格的に活動内容を話し合った。
夏休み中にしょっちゅう学校に来て掃除をしよう、などだ。
決まったのは、その掃除をするという案だった。
「でも、1つの場所を決めてみんなでっていうのはちょっと多すぎるな。2人ペアくらいにしたらどうだ?」
「そうですね。」
「えーとな、そことそこ、そことそこで…」
先生の案で、ペアが作られていく、もう少し早く気付くべきだった。
「そことそこだ。」
俺のところに先生が来て、言った。
ペアが誰かを見ようと後ろを向いた。
そこにいたのは優梨奈だった。
別に苦手意識があるのではないが、仲良くもないので気まずい。
「ペアになった人とは、そうだな、連絡先交換しとけ。」
この学校はスマホ持ちこみOKなのだ。
休憩時間などに使うことが出来る。
女子と交換なんてしたことがないので、少しドキドキする。
もともと友達の少ない俺だ、唯一交換したのは陽平くらいだ。
チャットアプリ「heart」で、連絡先を交換する。
「よし、なら今日の活動はこれで終わりだ。解散!」
あっという間に先生が号令をかけて活動は終了した。