恋って何なんだろう【短編小説】
中学1年生の秋
私は担任に恋をした
これが恋なのかはわからないけど
少なからず好意をもっていることは確かだ
ちなみにその担任は社会の先生
頭がよかったら褒めてもらえるのかな
陽キャみたいに先生に声をかけたら構ってくれたのかな
社会は1、2を争う私の苦手な教科で
この前の中間は20点いかなかった
でも無理だよ
社会なんて単語や漢字や公式みたいに覚えるだけとか
理科みたいに実験で体を使って覚えるとかないんだもん
しかも全教科の色々なとこはいってるし
一番嫌い
だから私、教育相談で言っちゃったんだ
「社会なんて無理、全部嫌い」って…
先生は優しく笑って
「あーあ○○、明日から学校これねーなw」
と言った
でもその時言えばよかったな
「社会の内容は嫌いだけど、授業は好き」って
「先生は好き」って言えばよかったな
先生は少なくとも嫌われてはいないだろう
そりゃそうだよ
おもしろくて優しくて、そのうえかっこよくて
しっかりしてて何でもできて賢くて
24歳の男の先生
だって恋したってしょうがないじゃん!
先生じゃなくてお兄ちゃんに見えるんだもん…
でも先生夫婦の話を聞いても別に何ともないんだけどな
やっぱ恋じゃないのかな
わかんないや
恋したことないもん
恋って難しいんだね…
きっと____
来年の春にはこの感情どころか
先生に見てもらないんだろうな…
end
実話……???
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