【クレしん映画評論 第2弾!】「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦」の感想
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦」について語っていこうと思う。
一般的な評価・ファンの評価
一般的な評価は低く、3.0〜3.1点くらいのサイトが多く、ケツだけ爆弾よりやや低いくらいのところに位置しているサイトが多い。
なんJ民からの評判は悪く、格付けでは最下層かその一つ上に位置していることが多く、最低駄作にあげられることも時々ある。
Yahoo!知恵袋では割と上位に位置していることも時々あるが、基本的には下位で、ワースト3に入ることも時々あるので、Yahoo!知恵袋での評判は微妙である。
よって、ファンからの評判は悪い。
あらすじ
いつものように日常を送っていたしんのすけの前に、ある日レモンと名乗る謎の少女が現れた。彼女からアクション仮面のメッセージを受け取ったしんのすけは、レモンの勧めの下スパイになることを決心する。レモンとスパイ訓練を開始したしんのすけは失敗を繰り返しながらも徐々にスパイの技術を身につけ、実は子供スパイだったレモンと共にコンビを組む。
そんなある日、しんのすけ達にアクション仮面から「ヘーデルナ王国で悪の博士から正義のカプセルを奪還せよ」との指令が下った。しんのすけはレモンと家政婦イツハラの助けを借りてヘーデルナ王国へ向かい、「悪の博士」の研究所に潜入する。しかし、そこにいたのは悪の博士ではなくオナラ研究の第一人者であるヘガデル博士という科学者だった。しんのすけから話を聞いた博士は彼がアクション仮面にだまされていると言い、自分が持っているのは「正義のカプセル」ではなくオナラを大量に出させてしまう「メガヘガデルII」という特殊な芋であること、しんのすけに指令を出したのはスカシペスタン共和国の女王達で、彼女達はメガヘガデルIIを奪うためにしんのすけを利用したのだと説得する。
しんのすけはヘガデル博士の言葉を信じず、「正義のカプセル」を奪って研究所から脱出したが…
感想
はっきり言って黒幕が最悪である。黒幕は「ナーラオ」と「ヨースル」と言うのだが、この2人が本当に最低である。この2人が最低である理由は、世界征服をするために野原一家全員を実験台にして、野原一家を酷い目に遭わせた挙句、終いにはしんのすけと、映画版登場人物のヒロインであるレモンちゃんの2人を殺そうとしたからである。この2人は歴代のクレしん映画の登場人物の中でいちばん酷い奴らに感じた。しかし、こういう最低な敵がいるからこそ、味方の魅力が際立つものなのである。例えば、レモンちゃんが可愛かったり、家政婦のイツハラさんが面白かったり、最低な敵がいるからこそレモンちゃんの父親の行動が素晴らしく感じたりである。ヘガデル博士も良い登場人物だと思った。また、この映画は笑いあり感動ありの、笑いと感動のバランスが良い作品である。クレヨンしんちゃんらしいギャグで笑えたり、最低な敵がいるおかげでレモンちゃんの父親の行動などに感動したりである。しんのすけとひろしの発言などにも感動した。また、この作品はBGMが最高だと思った。だから、音楽鑑賞としても楽しめる作品だと思った。黒幕以外に不満点はあまりないが、強いていうならば、他のクレしん映画に比べて見所が少なかったのが少し残念である。とはいえ、芋ようかんが美味しそうだったりと、見所がないわけではないだろう。
総評
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦」
の個人的な評価は、「3.5点/5点」である。
結構面白かった。このあたりの時期のクレしん映画は、歴代の中では個人的に微妙な作品が続いていた気がするが、その中では頭一つ抜けて良かった良作に感じた。しかし、この作品は一般的な評価がクレしん映画の中では5番目に低い。その割にはかなり良かったため、過小評価な作品だとも感じた。笑えて感動できる作品が観たい人にオススメできる作品である。