映画「君の名は。」の評価を1から5で表すとどれくらい?
1位 | 5(とても良かった) | 25票(32%) | |
2位 | 1(良くなかった) | 15票(19%) | |
3位 | 4(良かった) | 12票(15%) | |
3位 | 3(普通だった) | 12票(15%) | |
3位 | 2(あまり良くなかった) | 12票(15%) |
初めてに言っておきますが、私は新海誠監督の「秒速五センチメートル」以降の作品からファンでした。作画がきれいで、切ないところはこの監督の得意とするところだと思います。無名に近い監督のこの作品は、タイムリープと入れ替わり、時間のずれ、すれ違いの心や再会と、ロケーションの良さ、飛騨地方と東京など、対照的な話をうまくつなげて、しかもなるべく矛盾の無いように構成されています。
とにかく、青臭い映画でした。しかしこの青臭さが心地いいんですよね。 RADWIMPSの音楽が、一層青臭さを引き立てます。『愛は時空をも超える』とでも言いたげな、観ているこっちの顔が赤くなってしまいそうな青春ストーリーをテンポよく観せていきます。 普通ならよくありがちな男女入れ替わり青春映画になってしまいそうなものですが、本作では早いテンポと斬新なカット割りでそれを防いでいます。
何の脈絡もなく入れ替わる過去と現在と未来。走るシーンをずーっと追いかけていくキャメラワーク。住民を避難させるために、送電線を爆破させてしまう荒業。これらは、北野武監督やデヴィッド・リンチ監督の斬新な演出に、大雑把なハリウッド映画の要素までくっつけてしまったような感じがします。そこに新海監督が得意とする、少年少女の青春ストーリーまでもが加わるというとても贅沢な作品でした。
>>2
修正
初めに言っておきますが、私は新海誠監督の「秒速五センチメートル」以降の作品からファンでした。作画がきれいで、切ないところはこの監督の得意とするところだと思います。無名に近い監督のこの作品は、タイムリープと入れ替わり、時間のずれ、すれ違いの心や再会と、ロケーションの良さ、飛騨地方と東京など、対照的な話をうまくつなげて、しかもなるべく矛盾の無いように構成されています。それに加えて、古い風習と、彗星の出現が話をより広く、深くさせています。監督の作品がこんなに売れるとは思いませんでした。おかげで、前作の言の葉の庭で作家からアニメ映画監督となり、 本作で名実ともに日本を代表するアニメ映画になりました。伏線がちりばめてあってそれが見事全部回収されていました。元々新海誠さんのファンでしたが、まさか彼があれほどストーリーテリングが上手くなっているとは思いませんでした。
まあとにかく、青臭い映画でした。しかしこの青臭さが心地いいんですよね。 RADWIMPSの音楽が、一層青臭さを引き立てます。『愛は時空をも超える』とでも言いたげな、観ているこっちの顔が赤くなってしまいそうな青春ストーリーをテンポよく観せていきます。 普通ならよくありがちな男女入れ替わり青春映画になってしまいそうなものですが、本作では早いテンポと斬新なカット割りでそれを防いでいます。
何の脈絡もなく入れ替わる過去と現在と未来。走るシーンをずーっと追いかけていくキャメラワーク。住民を避難させるために、送電線を爆破させてしまう荒業。これらは、北野武監督やデヴィッド・リンチ監督の斬新な演出に、大雑把なハリウッド映画の要素までくっつけてしまったような感じがします。そこに新海監督が得意とする、少年少女の青春ストーリーまでもが加わるというとても贅沢な作品でした。ここまでエンタメ要素が詰まったアニメというのは、あまり記憶にありません。今の日本のアニメの最先端とも言える作品だと思います。
とても楽しめたのですが、ラストシーンでそれほどカタルシスが得られませんでした。それはちょっと残念でした。
>>4
追記
とても楽しめたのですが、ラストシーンでそれほどカタルシスが得られませんでした。それはちょっと残念でした。
それは何故か?本作において、子供から大人まで誰もが楽しめるポイントは、やはりラブストーリーだと思います。本当によく作りこまれていました。一方、もう一つの核となるSF要素については大胆に端折っていました。これによって、観客は曖昧な部分は全て夢として観てしまいます。実は、クライマックスの二人で住民を守るシーンにおいては物凄く真面目にSFしているんですよね。三年間のタイムラグという設定なんて、とても面白いSF要素です。しかし観客は監督の思いとは裏腹に、クライマックスシーンにおいても全て夢として観てしまいます。よって社会人になった二人の再開というのは、ただ単に夢が覚め現実の世界に戻っただけという 冷めた観方になってしまいます。これではカタルシスは得られません。 これを防ぐためには上映時間120分超えを覚悟で、SF要素についてもしっかりと観客に観せるか、 高校生のうちに二人を再開させるかのどちらかを選ぶ必要があったかと思います。
劇場公開当時はかなりバッシングして観に行かなかったのですが、TV放送観て映画観でみときゃよかったかなと。。。