【プロセカ小説】#1 少し不思議なニーゴの日常
pixivに投稿したものです。キャラ崩壊微注意?
ーファミレスー
瑞希「みんなお疲れー!かんぱ〜い♪」
絵名「お疲れー。今回のイラストは結構力入れたから、達成感あるな〜」
瑞希「あ、それ伝わってきたよ!編集作業も楽しかったな!」
絵名「ありがと。二人もお疲れ」
奏「ありがとう、絵名。...いててて...」
瑞希「ん?どうかした?」
まふゆ「足を押さえてるみたい。痛いの?」
奏「うん...ほら、この前、絵名と一緒に運動した話したでしょ?あの時の筋肉痛が、まだ...」
絵名「え、まだ痛いの!?もう結構前じゃない...?」
奏「あ、うん...それもあるんだけど、あのあと一応、継続して運動は続けてるから、そのせいかも」
瑞希「お、偉ーい!続いてるんだね!で、具体的には何してるの?」
奏「少し、説明するのは難しいんだけど...。そうだ、明日セカイに持っていくよ」
絵名「持っていく?何か道具を使うってこと?」
奏「ふふ、まあ楽しみにしてて」
絵名「奏のそんな顔みるの珍しいかも...なんだろう?」
瑞希「じゃあ、明日セカイに集合しようか!まふゆも、ちゃーんと来てよね?」
まふゆ「都合が合えば」
瑞希「まあ、無理はしちゃダメだけどねー...あ、フライドポテト来た!はーい、ボクでーす♪」
ー翌日 誰もいないセカイー
絵名「...」
瑞希「おまたせー!ん?絵名どうしたの?上みあげて、シーンとしちゃっ...えっ?」
絵名・瑞希「なにこれ!?!?」
奏「あ、いらっしゃい。ふふ、びっくりした?」
瑞希「そりゃあするよ!...だってこれ...」
絵名「どう考えても、巨大なカップラーメン...のプラモデル...?だよね...?」
奏「うん。パーツも結構重たいし、運ぶのも大変だし。良い運動になるんだ。しかも、完成したら、おおきなカップラーメンになるんだよ?」
絵名「まあ、なるだろうけど。完成させたとして、どうするの?」
奏「...部屋に飾りたい」
瑞希「...奏って、カップラーメンコレクターとかじゃなかったよね?」
奏「カップラーメンアクリルキーホルダーと、缶バッジの隣に」
瑞希「違ったよね!?」
絵名「それにしてもでっかぁ...。みあげるほどのサイズなのに、家に入るの?」
奏「それが最大の難点」
絵名・瑞希「え?」
奏「最初は部屋に入らなくなったら、セカイで作ろうって思ってたんだ。ほら、天井ないから。広々空間。でも、よく考えたら飾るの部屋だから、部屋に入らないと意味ないなーって思って。どうしよう」
瑞希「どうしようったって...」
絵名「どうしようもないよね...」
まふゆ「みんな...」
瑞希「あ、まふゆ。やっほー」
まふゆ「...」
まふゆ「...奏」
奏「うん?」
まふゆ「これを作って...誰かを救えるの?」
絵名「あれ、まふゆ...ちょっと動揺してない?」
奏「救われる。私が」
瑞希「即答」
奏「満たされる。私が」
瑞希「連答」
まふゆ「...しょうがない。奏、手伝うよ」
奏「ほんとっ?」
瑞希「え、マジで!?まふゆ、どうして?」
まふゆ「奏が曲作りよりもこれを優先したいのなら、曲を作ってもらうためにも、これを早く終わらせないといけない。だったら、手伝うのが一番効率がいい」
瑞希「やめてもらうのが、一番効率いいと思うけど...」
絵名「...まあ、奏が決めたことだし?私も本気出しちゃおっかな〜♪」
瑞希「え、ちょっ、絵名まで!?」
ミク「...みずき」
瑞希「あ、ミク」
ミク「これって...」
奏「まふゆ、チャーシュー持ってきてもらっても良いかな?」
まふゆ「...うん」
奏「絵名は...かまぼこをお願い」
絵名「りょーかい。今行くね」
ミク「ラーメンを作ってるの?」
瑞希「会話だけ聞いたら完全にそうだよねー...間違ってはないけど、本物じゃないし、なによりでかい」
ミク「そうだね...でも、あんなに楽しそうな奏、初めてみた。いつも、曲やまふゆのことばかりで、必死そうだったから」
瑞希「まあねー、誰しも、好きなものの一つや二つくらい、あるってことかな。...奏の場合、少し、珍しいような気がしなくもなくもないけどね」
ミク「しなくも...なくも...なくも...。えっと...」
瑞希「あ...ごめんごめんミク!珍しいような気がしなくもなくも、なくもなくも、なくも...。あれ、ボク何回言った?うん、カップラーメンプラモデルの影響で、完全に頭混乱してる」
ー後日ー
リン「...なに、これ?」
ミク「奏が、楽しそうに作ってたんだ。でも、家に飾れないから、ここに置いておきたいって」
ルカ「あら...可愛いわねぇ...」
リン「どこが...奏に、撤去してもらうように、頼もう」
誰もいないセカイ
確かにミクたち以外誰もいないかもしれないが、
誰もいないとは言わせないほどの威圧感が、そこにはあった。