ナレノハテ
ここは法律がなくなり犯罪が増加して数年たった日本。国は止めようとしたが各地で、暴力団や今まで大人しかった犯罪者予備軍まで暴れだしてしまったらしい。親は殺され身寄りはいない。だが悲しくはなかった。俺は虐待を受けていたから親が死んで正直喜んでいる。この話はじいちゃんから聞いた。俺は今15才だがこの話を聞いたのは7才。じいちゃんは9才の時に死んだ。殺された。じいちゃんは俺が唯一好きな家族だった。そんなじいちゃんを殺したのは、どこにでもいるような暴力団と一人の男だった。その男はじいちゃんと同じ国のお偉いさんで、松崎健次郎という。僕はこいつを許せなかった。なぜ国の偉い人がじいちゃんを殺したのか。そしてなぜじいちゃんは死なねばならなかったのか。様々な思いや疑問を抱きつつも、15才の夜俺は敵討ちのためにナイフを持って家を飛び出した。当然じいちゃんが死んでからの六年間、外を徘徊する暴力団に気づかれないように特訓をし、少し強くなった。俺みたいな敵討ちや大事な人殺されて狂った人とか、鍛えたりしてバカみたいに強い。ここは国とは呼べない無法地帯。この世界と隔離された本日本を世界はこう呼ぶ。「ナレノハテ」
いいねを贈ろう
いいね
3
このトピックは、名前 @IDを設定して、メンバー申請しないとコメントできません
名前@IDを設定する
トピックも作成してみてください!
トピックを投稿する