財団は冷酷だが残酷ではない。

2 2022/12/06 13:32

エージェント木下が死亡したと見られる地点から最も距離が短いサイト‐81■■。ここで一人のエージェントが緊張した面持ちで待機していた。

(なんだよ。エージェント一人が日本支部理事会”千鳥“に呼ばれるなんて今までにあったか?もっと上級のエージェントならまだしも俺みたいn)

エージェントの目の前の扉が開き、

「お入り下さい。エージェント宮前」

しっかりとした身嗜みの女が出て来た。指示に従って部屋に入ると初老の優しそうな男性が椅子に座っていた。

「良く来たねエージェント宮前。そこの椅子に座ってくれ。」

宮前は椅子に座って当たりを見渡した。今まで見たことないような素材で壁が作られているようだった。

以下会話ログ1

「貴方が千鳥ですか?」

「いや違うよ。でも伝言は受け取っている。君はもう文章████‐1を呼んだか?」

「はい」

「それなら話は早い。担当直入に言う。君にはエージェント木下が入ってしまったあの場所。SCP-4551-JPに侵入し、内部調査をしてほしい」

「ぼ、僕がですか?」

「そうだ。訓練での君の成績は戦闘に関してはそこそこだが判断能力がずば抜けている。それに君は蒐集院の出身だろ?」

「正確には父が蒐集院の一員で、父が財団に入ったときに一緒に」

「そうか。だが重要な点はそこではない。君のオカルト的な術に関するテストの結果も見たが退魔の術の精度がすごいらしいじゃないか。文章でエージェント木下も伝えていただろ?〔妖怪〕がいるって。これらのことをふまえて君が最適だと千鳥が判断したんだ。そんな自信なさげな顔しないでもっとキリってしたらどうだ?別にただの調査だ。調査して帰る。それだけだよ。」

「はい。わかりました。捜査についてはいつ打ち合わせをしますか?」

「今日中に君に書類を送るよ。それじゃあ下がっていいよ」

「わかりました。失礼します。」

[ドアが閉まる音]

「すまないね若きエージェント。犠牲は付き物なんだ。」

この文章はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンスに基づいています。

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1: 研究者 @jp19194545 2022/12/06 13:35:57 通報 非表示

今回は一章です。

前回
SCP‐■■■■‐JP 序章
https://tohyotalk.com/question/437839

次回
SCP財団 機動部隊ん‐0(”蒐集院の跡目”)
https://tohyotalk.com/question/439292


2: 研究者 @jp19194545 2022/12/06 13:36:55 通報 非表示

全然進まないですね。一応jpっぽさを出しときましたが本家も重視しますよ。


3: 研究者 @jp19194545 2022/12/06 16:08:52 通報 非表示

「財団は人員の喪失をよしとしていないじゃないか!」って思う人もいるかも知れないのですが、日本支部理事会はクレイジーな人が多いので気にしません。


日本支部って視点を変えたらいい作品に見える


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