百合小説 「それを超えた存在」2話
???「はぁ、遊び道具のつかさも転校したし、つまんねぇな。マジ笑えねぇ」
===「そうだねぇ、。。」
いじめっこの優希と清奈。小学校の時からいじめていたつかさが転校してから暇を持て余していた。
清奈「えっ?ねぇみてみて、あの子騎士の前で笑ってる」
優希「んあ?マジじゃんw普段無表情なくせにw」
優しいという漢字が入っているが、優しさのかけらもない優希。清いという意味の名前だが、まったく正反対の清奈。
清奈「あの子ターゲットにしたら、、、面白いだろうなぁ」
優希「だな、、、」
「遊び道具、みーっけww」
次の2人の「遊び道具」は、空ラだった。
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早速、2人は空ラに話しかけはじめた。
優希「君、笑えないの?」
空ラ「、、笑えない」
清奈「じゃあなんで騎士の前では笑っていたのかなぁ?」
優希「私の前でも笑えよ」
ポーカーフェイス、しかもうまく感情を表現できない空ラにとっては難しい問題だった。
空ラ「いやだ」
清奈「そういうの仲間外れっていうんだよ?」
優希「申し訳ないと思わないの?」
空ラ「わからない」
優希「うーわ、やばこいつ」
この頃、空ラに対してずっと2人はこんな感じだった。
その様子を結紗は静かにみていた。
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次の日の放課後、優希と清奈は化学実験室で話していた。
清奈「優希、空ラの遊び方、こんなのはどう?」
空ラは、自分の思っていることを素直に言えない。だからわざと私たちが「騎士のこと好き?」と聞く。
すると「わかんない」「どうにも思わない」「知らない」こんな答えが返ってくると思うんだ。
そうなったら、空ラは騎士のことどうにも思っていないから、友達じゃないってことになるでしょ?
だから騎士は傷ついて、友達をやめる。
すなわち、空ラを孤独にするわけさ。
優希「清奈、、面白いなぁ、、ふふっどんな顔するのか楽しみだ」
清奈「優希、金は?」
優希「面白そうだから2万はあげるよ」
清奈「wあざっす」
そう。この2人はともだちではなかったのだ。遊び道具を見つけお金をもらって
なんとかつぎはぎして作り上げた嘘の関係だった。
それに、空ラへのいじめは、エスカレートしていくのだった。
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速足で空ラのところへ行く2人。
優希「空ラぁ、お前は結紗のことどう思ってんだよ?」
清奈「おしえて?ねぇ?」
ここで空ラは、言ってしまった。
空ラ「、、、いえない。分かんない!!!! なんでもないよ、、」
優希「あーあwいっちゃったねぇ~w」
清奈「騎士に言ってこよーww」
空ラは、今まで感じたことない感覚になった。
空ラ「やめてっ2人ともっ、、」
だが、手遅れだった。
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清奈「結紗~きいてよ」
優希「空ラが結紗のこと、なんでもない友達でもない存在だってよw」
ここで結紗は、信じられない発言をした。
結紗「何言ってるの?あんな空ラは友達なんかじゃないんだけど?」
空ラ「えっ?」
空ラは、涙があふれた。こんな気持ち、覚えている記憶の中では初めてだった。
つづく
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