学園恋愛バットエンドモノ
私は穂乃果(ほのか)。高校一年生。入学したての私に...
すきなひとが、できました
始めは、かっこいいなぁと思ってみていただけ。でも、それから恋になっちゃった。
彼の名前は蓮(れん)。スーパーエリートなイケメンで、やっぱりモテるらしい。
何人もが彼に告白して、フラれていったらしい。私だってきっと...
そう思っていたある日。
「穂乃果さん、ちょっといい?」
なんだろう。
「なんか用...ですか?」
同い年だよね、この人。なんで私は敬語使ってんだろ
「夜9時に、学校に来れる?」
うちの親、両方とも今日は出張だ。なんて幸運な。
「来れるよ」 「じゃあ、よろしく。」
とだけ言ってそそくさと去ってしまった。
そして、夜の8時50分...
こういうのは、少し早めに待っているのが正解だ。きっと彼もまだ...
「あっ...ごめ、お待たせ。」
居たわw
「......別に。」
あら、そうですかい。
「行こう」
う~~~~。今、こーやって考えてみると、夜の学校って怖い...
その気持ちが伝わったのか、
「帰ってもいいんだけど」
......頑張りますぅ
しばらく歩いているうちに着いたのは...
「ここ、私たちの教室...?」
「そうだよ」
ここで一体何すんだか。
そのことを言うと、
「ふっ...じきに分かるさ」
ふ~~n...まって!?もしかして、これ...
蓮くんと(今彼が鍵を閉めたので)密室で、二人っきり...♡
怖かったら、抱き着けばいいもんね!
あ、そうそう。なんか知らんけど、うちの教室にだけ、よくわからん鏡ついてるんだよね。
その鏡の前に近づいて、蓮くんが、
「この鏡の前に来て」
なんでだろ
鏡の前に来た。そしたら、いきなり手をつないで、
「...君に決めた」
とだけ言い、二人で鏡の中に...
「――――か!―――のか!」
何だろ...
「穂乃果!!!」
お母さん...?
「よかった!目を覚ましたのね!!」
私...?
ここ...自分の部屋か。
「丸一日も眠りこけていたから、心配で心配で...」
そうなんだ。
じゃあ、あれは夢ってこと?
布団から出た。
世界が揺らぐ。意識が遠のく、間際に聞いた声。それは、お母さんの声だけじゃない。
「やっと二人だけになれるよ」
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)