アイドルマスターシンデレラガールズ EPISODE01 空我
卯月「うぅ~…」
凛 「卯月、どしたの?」
卯月「こないだのみんなで行った旅行の時からかな…お腹が痛いです…」
未央「大丈夫なの?」
卯月「大丈夫です!島村卯月、頑張ります!」
ー1週間前ー
P 「皆さんで行く旅行先ですが、九郎ヶ岳遺跡になりました。」
アーニャ「イセキ…ですカ?」
杏 「杏は近場が良かったな~」
蘭子「フッ…!魂が高鳴る!(ワクワクします〜!)」
ー遺跡にてー
P 「あまり遠くへ行かないようにしてください。」
卯月「分かりました!」
未央「ねぇねぇ!面白いもの見つけたよ!」
卯月「何ですか?」
未央「なんかベルトみたいなやつ!卯月、巻いてみなよ!」
卯月「えぇ〜! わ、わかりました!」
卯月が腰にベルトを巻いた週間、卯月の脳内に映像が流れた。
赤いクワガタのような仮面の戦士が謎の怪物と闘っていた。
卯月が目を覚ますと、ベルトは消えていた。
未央「えっ!?」
卯月「何が起こったんですか?」
凛 「わからない…」
三人は何が起こったか分からないまま遺跡を後にした。
ー現在ー
卯月「ふぅ~。お腹痛かったけどなんとかできた!」
卯月が廊下を歩いていると、謎の怪物にスタッフが締め上げられていた。
卯月はその怪物に見覚えがあった。
遺跡で見た映像の中にいた怪物だった。
怪物はがくんと力が抜けたスタッフを投げ捨てると卯月に対して何かを言った。
理解できない言語だった。当然だ。なぜなら相手は人間じゃないのだから。
卯月が立ち尽くしていると、凛や未央、他のアイドル達が逃げて来た。
凛 「何あの怪物!?」
蘭子「キャァァァァァ!怖いぃぃぃ!」
P 「皆さん慌てずに!落ち着いて避難してください!」
卯月も逃げようとしたそのとき、頭の中に声が聞こえた。
『ここで逃げたら、多くの人が苦しむ。死ぬかもしれない。
だから闘うしかないんだよ。』
そう聞こえたときには、身体が動いていた。
卯月の人格は消え、別の人格になっていた。
P 「何をしてるんです!早く逃げて下さい!」
卯月「俺闘いますから!」
P 「島村さん!」
卯月「こんな奴らのために!これ以上誰かの涙は見たくない!
みんなに笑顔で、いてほしいんです!だから見ててください!俺の、変身!」
そう言うと卯月の腰にベルトが発現した。卯月は炎の中、変身した。
映像の中の赤い戦士、仮面ライダークウガになったのだ。
怪物ことグロンギはクウガを見て驚いた。
「ビガラク、バズミ、クウガ!?」
クウガは間合いを詰め、グロンギの胴を蹴り飛ばした。
立ち上がって向かってくるグロンギをアッパー打ち上げ、パンチで叩き落とした。
グロンギは背後に回り込み、首を絞めるが、それごと投げ飛ばされた。
クウガは脚に力を込め、グロンギの脳天に飛び蹴りを放った。
グロンギは吹っ飛ばされ、封印エネルギーに耐えきれず、爆散した。
闘う意思がなくなったクウガは卯月の姿に戻った。
P 「大丈夫でしたか?」
卯月「は、はい。大丈夫です…」
何が起こったか分からない卯月にまた語りかける声がする。
卯月は意識を集中し、声と対話を試みる。
目の前に映るのは男の姿だった。
卯月「あなたは…誰ですか?」
男 「俺は五代雄介。クウガだよ。」
卯月「クウガ…?」
雄介「グロンギと闘った戦士の名前だよ。グロンギはゲゲルっていう殺人ゲームを
行う太古の怪物だ。それを倒せるのはクウガしかいない。」
卯月は雄介の言っていることが信じられなかった。
雄介がこの世界に来た理由とは…
反響次第で続きます。