小説 / 過食症
最近、食べ物をみると食べたくて仕方がない。
何を見てもとてもおいしそうだと思ってしまう。ああ、どうしても食べたい。
と、気が付いたらものすごい量を食べていた。
欲のままに食べてしまうのもいいが、私はモデルの仕事をしているので、簡単には太れない。
「あーあ、またやっちゃった」
ぼそっと独り言をつぶやく。トイレに向かう。
こうなったら、吐くしかない。
口の中に手を突っ込む。苦しい。だが吐かなければ太ってしまう。太るのは絶対に嫌だ。
どうして私はこうなんだろう。なんでこんなに食べたいんだろう。この衝動は、相当の量を食べないと治まらない。
こうして食べてしまって、吐いている自分がいやだ。醜くてとても嫌いだ。
容姿を褒められた時は嬉しかった。でもそれがお世辞だって気が付いた瞬間、ものすごく傷ついた。
いまだにスタイルがいいと言ってくれる人もいるが、自分ではそうとは思えず、素直に受け取れないことが多かった。
みんな嘘つきなんだ。スタイルがいいとか痩せていてすごいとか、すべてがお世辞なんだ。この私のどこが痩せてるわけ?
ネットでは匿名が好き勝手誹謗中傷をしてくる。自分が何者か、誰も分からないことをいいことに。
この私の気持ちを、辛さを理解できないお前らのせいであたしは吐いてんだよ。
そうとでも思わないと、こうやって苦しんで吐いてる私がとても惨めに思えてしまう。
全て吐いてしまえば、当然近いうちにお腹が減ってまた食べたくなる。
この負の連鎖から抜け出したい。
私はただ、お世辞を言われるのが悲しくて悔しくて、もっと痩せたくて全員を見返してやりたかっただけで…
こんなに苦しいことなんて、望んでいなかった。
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トピ画はアボガド6様のイラストを使わせていただきました。
https://www.avogado6.com/?lightbox=dataItem-lietvfun9
最近自分の思うように小説が書けません…

