兄貴はよく変なおじさんに絡まれる 第三話
第三話
「お母さんが昔着てたワンピース可愛い~」
俺は立花 鈴。欄の兄だ。
今日は、ナンパしてくるやつを追い返す旅と言う名の、クレープを食べに行くだけの散歩に行く。
まぁ、女装出来たし、もう行こっかな。
「よし!行くぞ!欄!」
「う、うん…」
─「クレープ美味しかったね~兄貴」
「うん。でも、メイド服着てないとナンパしてこないな~…」
欄が顔をしかめる。てゆーか、“兄貴”って呼び方だと女装してることバレちゃうじゃん…!
「欄くん♡私のことは、レイちゃんって呼んでね♡」
女声で俺…う゛っん私が言うと、欄くんが言った。
「レ、レイ…ちゃん…。あっ、僕トイレ行ってくるね…!」
「うんっ!待ってるね~!」
欄くんがトイレに行っているのを待っていると、知らないおじさんが話しかけてきた。
「君、可愛いね~!俺とお茶でもしない?」
来た~!!と思い、俺は地声に戻し答えた。
「俺、男ですよ?」
するとそのおじさんは、俺の手を掴み言った。
「男でも可愛いねっ♡俺とイイコトしようっ?」
えっ!?そ、そんなの予想外っ!?ど、どうしよっ!?
「僕の兄貴に何か用すか?」
すると、トイレから戻ってきた欄が言った。
「らっ、欄!?」
「チッ。連れがいんのかよッ」
すると、そのおじさんはどこかへ去っていった。
「らっ、欄~!ありがとっ!!」
俺がそう言うと、欄は目をそらしながら言った。
「っ!べ、別に…?」
「思春期だな~♡」
欄の顔がほんのり赤くなった。
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