【物語】うたいて。
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いつからか自分は変わってしまった_
学校は楽しい、遠いけれど。行くのと帰るのが大変だということに目を瞑れば最高だ。嫌いな先生だっているが、教科ごとに変わるからそんなに気にしていない。
友達は数人いれば十分だとは思うけど、いてくれると頼りにはなる。人のことをあまり信じられない僕だけど最初から期待してないから特に友達にがっかりすることもない。
家族だって弟がいて両親がいて。普通だ。本当に普通に暮らしてる。
好きなことと言われれば歌うこととか絵を描く事。まぁうまいとは言えないけれど。
でも、なにかがちがう。その違和感にずっときずけない。こんなに幸せであるはずなのに、何かがつらい。
でもなにが辛いのか何が嫌なのか自分で理解できない。
理解できないのが辛い?
でも辛い理由が理解できないのに矛盾してないか?
何かが違う、何かが足りない、なんか生きづらい。
実際そうなんだと思う。この世の中は何があるかわからないし、生きづらい。でもそういうことじゃない。
生きづらい世の中でも自分は幸せだ。
小学校のときにはスマホも持っていた。ゲームを買ってもらうのは遅かったけれど小学生のうちには買ってもらえた。
こんなことを考えるようになったのはいつからだったか。
一つ思い当たるのなら。
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動画を見ていたときだ。
友達が好きと言っていたアイドルのような。アニメのような。歌い手というらしい。
最初は何がなんだか分からなかったけれど歌が好きだったから、ハマっていった。
イラストに声を入れてる本物の人間がいて、ライブのときには会える。
でも疑問があった
あれ、この歌い手って、女の人なの、男の人なの?この人に家族はいないの?反対されなかったの?
考えすぎて朝昼晩しか眠れないので調べてみた。
質問コーナーの動画があった。
心は男体は女。親とは意見が合わずに縁を切っている。
当時の僕は小学五年生だった。そしてあまり動画とかを見る方ではなかったのでこんな人もいるのかと。心と体が違う人がいるのかと。わけがわからなかった。
でもその人の動画にコメントするようになってから気づいた。
その人のコメント欄には心と体が違う人、親と仲が悪い人が多かった。
でも感がいい僕にはわかった。
本当の人もいるけれど多分、嘘をついている人もいる。
心が男だとか言うくせに自分の顔にハートまでつけて私かわいいというコメントまで添えたアイコンの人までいた。もしかしたら言っていたことも本当かもしれないけれど僕には本当とは思えなかった。
僕は気持ち悪くなりその人の動画のコメント欄を見なくなっていた。
他のSNSサイトを始めたとき、その歌い手が有名だということを知った。
でも常識がない人が多かった。
もちろん、常識のある人だっていた。まぁ僕も小5だったから常識があったかといえばそうでもないが。
そんな簡単に自分は鬱だとか、性同一性障害だとか、言っていいものなのか。
だったら僕だって女の子だけど僕って言ってたし戦隊モノのアニメが好きだった。
親と意見が合わないで叩かれたこともあった。
ただ周りの環境がよくて僕って言っても変に思われなかった、親が叩いても助けてくれる人もいたし、親はちゃんと謝ったし大好きなハンバーグまで作ってくれた。そんな痛くもなかったのに。
そこから世の中の”普通”がわからなくなったのかもしれない。
中学1年生の今ならただの「害悪リスナー」とういう人達だったのかもしれないと思うこともある。
けれどそんな最低なことをする人をそんな一言で片付けていいのか。それに、本当のことなんてわからない。害悪リスナーと呼ばれてしまう人にもなにか理由があるかもしれない。そうは思えないけど中にはそういう人もいるかも知れない。
まだ推し始めたばかりでルールが分かってないだとか。それならまだ仕方がないのかもと思うこともある。けれどルールを分かってるのにやるのは本当に理解できない。
ただ一つ言えることがあるなら「まだ自分の考えも十分に伝えられない人はネットやるんじゃねぇ」
正直僕もそれを言われてもおかしくないひとだ。
こんな世界おかしい。なぜ人間ばっかりこんなネットを使って傷ついて、学ばないやつばかりで。
どうしてこんなに生きづらいんだろう。
幸せなはずなのに。
発展したらしたでめんどくさいこともある。でも発展しなさすぎも良くない。
この世にに「丁度いい」はないのだろうか。
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