『ルナティック・インフェルノ』part1「光と鉛に包まれて」

2023/08/12 16:42

 2035年、日本。「幻想解放戦線」と「地球防衛軍」の2大勢力の戦争により、国土は不毛の地と化した。さらに、国民は4割まで減少。生存者は、離島や国外に逃れたものが殆どだ。

 始まりは、2030年に遡る。日本は、幻想解放戦線による侵略を受け、それに対抗すべく地球防衛軍、通称EDFはコードNを発令、焦土作戦により敵の前線拠点を叩いたが、市民や前線兵に事前通告も無く強行したことにより、大多数の市民や兵士が犠牲になった。

 大多数の犠牲者を出したにも関わらず、敵はかすり傷の一つも負わずに1週間で東京を奪取してしまった。敵は「スペルカード」と呼ばれるものを詠唱する事で、EMCの100倍の火力を持つ光学攻撃をやすやすと放てるのだった。光のごとき速攻により、一か月で北海道を除く全土を占領。しかしEDFもただではやられなかった。英雄と名高いストームチームの大奮戦により、長野県を除く全土を奪還。

 その後は一進一退を繰り返し、泥沼の戦いとなった。状況を打破すべく、EDFは援軍としてNEXT、戦術機、タイタンを主力とした「シグマチーム」を投入。対する幻想解放戦線側もスマッシュファイターズを援軍として投入し、戦況は4年半もの間、膠着状態となっている。

 今日もEDF作戦指令本部は慌ただしかった。「松本市より出動要請。幻想解放戦線により市民の虐殺が行われているとのことです。基地内の全兵士は武装して作戦エリアに向かって下さい。」

 「またかよ。これで今月3回目だぞ!?」「俺達が守らにゃあ、誰が市民を守る!」そうして戦闘準備を整えて、戦地へ向かうと、そこには戦慄すべき光景が広がっていた。影虫だ。

 「何なんだこいつは!撃てば撃つほど分裂しやがる!」「来るな!来るなーっ!」倒れゆく兵士達。「こちらレンジャー4-3!隊長含め私以外の隊員は全滅しました!撤退許可を!」こればかりは容認せざるを得ず、戦闘可能な兵士も全滅、と思われたが・・・。

 「こちらストームチーム。戦闘を開始します。」ストームチームが戦闘に参加した。

 「やったぞー!」「希望の光だぁ!」レンジャー達から歓声が上がる。慌てる様子も無く影虫を殲滅してゆき、市民を救助した。

 「よくやった!市民を連れて帰還しろ。」本部も称賛した。しかし、喜びも束の間、新たな救援要請が舞い込んできた。

 「南木曽町からの要請です。・・・」

                                   To be continued.

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アニメとゲーム2023/08/12 16:42:23 [通報] [非表示] フォローする
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