幸せになってね

3 2023/09/22 17:13

私の名前は百瀬 楓。

「ぎゃはははww生ゴミww」

楓「もうやめて、、」

「やめてだってwwきもすぎww」

「これをいじめだと思ってるんだよ」

「いじめなわけないじゃん。ただの”遊び”だよww」

「ww楽しい遊びだ」

「言い過ぎ~ww先生もうすぐ来るから席戻ろww」

がらっ

「百瀬さん!何で席に戻ってないんですか?もう授業始まるんですよ?」

楓「、、すみません、、」

「はぁ、、もういいです!百瀬さんは私の授業を受けたくないということで授業が終わるまで廊下に出てなさい!!」

楓「はい、、わかりました、、」

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早く、、制服の汚れ全部落として家に帰らなくちゃ、、門限5時過ぎてまた怒られる、、

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楓「、、ただいま、、」

「何時だと思ってんだよ!!」

楓「、、5時、2分です…」

「2分も遅れてんじゃねーよ!!!お前みたいなやつ生んだ覚えねぇよ!!反省するまでずっと外にいろよ!!」

楓「はい、、すみませんでした、、」

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なんで生まれてきたんだろう、、。私は、、かばんから薬の入ってるビンと水のペットボトルを取った。そしてビンの中から薬を20粒出してペットボトルのキャップを開ける。口の中に20粒の薬と水が入っていく。薬とかは私を嫌がったりしない。

「なに飲んでるの?」

楓「ぎゃっ、、誰、ですか?」

「驚かしちゃってごめんね。僕の名前は青山 空良。中学1年生。君は?」

楓「私は、、百瀬 楓。中学2年生、、」

空良「楓ちゃん、なに飲んでるの?」

楓「精神安定剤的なやつ、、」

空良「そんなに一気に飲んで大丈夫なの?」

楓「大丈夫だよ。」

空良「悩みあったら僕が聞くよ。だから、何かあったらこの公園に来て。僕がいるから」

楓「ありがと、、」

空良「今、悩みあるでしょ?」

楓「うん、、」

ーーーーーーーーーーーーーー

空良「そんなことがあったんだ…」

楓「うん。」

空良「助けてって言ってみて。出せる限りの大きな声で。」

楓「わかった。」

空良「頑張ってね!」

楓「ありがと!空良くん!」

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「うわっwwまた学校来たよww」

ボコッ

「っ、、たすけてっ、、!」

「誰も助けてくれるわけないじゃんww」

「今まで見て見ぬふりしてごめんね。大丈夫?」

楓「うん。ありがとう!」

ーーーーーーーーーーーーーーー

楓「空良くん!」

空良「おかえり、楓ちゃん。どうだった?」

楓「私、ちゃんと言えたよ!言ったらね女の子が助けてくれたの!」

空良「頑張ったね。楓ちゃん偉いね。」

楓「ありがとう!」

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私は段々空良くんに惹かれていった。空良くんは私のことどう思ってるんだろう。でも、空良くんは私が幸せになっていくたびに少しずつ消えていっている気がした。

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楓「空良くん、、大切な話があるんだけど」

空良「僕も大事な話があるの、、」

楓「私から言わせて。空良くんの事が好きになっていました。私と付き合ってください。」

空良「うん、、いいよ。」

楓「やった!!大好きだよ、空良くん!」

空良「僕も大好きだよ。楓、、」

そう言って空良くんは手紙を残して消えてしまった。

楓「空良くん⁉空良くん!」

楓ちゃんへ

はじめに言えばよかった話をずっと言えなかったんだけどね、僕、楓ちゃんが幸せになると段々消えていくの。楓ちゃんの事だからこんなこと言ったら「私のせいで死んじゃうかも」って思っちゃうでしょ?そんな風に考えて欲しくなかったんだ。楓ちゃんはもう前みたいな楓ちゃんじゃないよ。かっこよくて、勇気のある楓ちゃんに変わったんだから。僕がいなくても大丈夫だよ。幸せになってね。大好きだよ。

                                                                        空良より

楓「空良くん、、ありがとう!こんな私を変えてくれてありがとう!」

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