【小説総選挙】嘘の林檎※グロ注意

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ファイル2【美味しい　こりんご】

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【嘘吐かないとやってられない】

其れを言い訳に生きる世界

嘘で塗れた自分の世界

人足多い街中

流れる

｢心臓発作 女の子が死亡｣のニュース

見向きもしない人々

皆、結局は自分が嘘吐くのに必死なんだ

嘘吐かずにやってけるのはほんの一握りだ

自分をそう、言い聞かせる。

詐欺師だったこの自分には

嘘塗れの娑婆はお似合いだな

感じなくなった痛覚が恋しくなる

飯を食う金も無い

さて、どうしようか

彼処にあるのは林檎の木

木から少し離れたところに

小さくて緑色した実が落ちている

流石に木から盗るのは違うので

落ちていた実を食べる

空腹でもう腹の中に入れば全部同じだ

一口、また一口

小さな実はもう無い

体に異変を感じるがきっと気のせいだ

やがて、体から血が溢れだす

それに気づいた頃にはもう遅い

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　　

こんな世界でも、花は咲くから

壊した世界は、戻らないから

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ファイル縺懊ｍ【螢翫＠縺滉ｸ也阜】

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