星のカービィwii小説(20)「デンジャラスディナー」

1 2024/08/01 00:20

カービィたち4人はハルカンドラの暴れん坊、ランディアのいる場所のデンジャラスディナーへやって来た。

「だああああああああ暑いわい!」

デデデ大王の叫びはうるさかったが大きな声を出してしまうのはしょうがないほど暑い。

メタナイトでさえも汗を垂らして苦しそうにしている。

「こんな場所にずっといると死んじゃうよ。はやくランディアを倒してマホロアに報告しよう!」

カービィが元気をだして言った。

もちろん4人ともそのつもりだったのだが、やはり暑すぎるあまり一歩一歩がつらすぎる。

「ちょっと・・・ちょっと待ってくださいぃぃ・・・」

バンダナワドルディはとっくに体力の限界だ。

「なんだとワドルディ!おれさまの部下としてみっともないわい!」

「すみません・・・」

「だいじょーぶだよワドルディ。ぼくがおんぶしてあげるから」

「ありがとうカービィ・・・」

カービィはワドルディをおんぶして歩いていった。

しばらく歩くとハンマーを持った細身のゴリラが現れた。

「こいつは・・・ボンカースか?気をつけろ、凶暴だからすぐ叩き潰されるぞ」

「わかっとるわい!」

現れたのは確かにボンカースだった。

が、普通のボンカースとは違い体が光っている。

身につけているものも少し派手だ。

ただのボンカースではない、スーパーボンカースだ。

「いや、ただのボンカースじゃなさそうだよ!多分光ってるからスーパー能力だ!」

「なるほどな、普通のボンカースより手強そうだ。尚更気をつけて戦わないとな」

メタナイトがそういうとスーパーボンカースはハンマーを振り回して襲ってきた。

メタナイト、デデデ大王は素早く避けて得意技を繰り出した。

「ジャイアントデデデスイング!」

「スピニングナイト!」

こちらは完璧に決まった。

スーパーボンカースは体制を崩す。

一方カービィはワドルディをおんぶしたままなるべく遠くにいた。

「カービィ、ぼく降りて戦うからもうおんぶしなく大丈夫だよ。さっきまでおんぶしてくれてありがとう」

「いや、待って。ぼくにいい考えがある!」

「いい考え・・・?」

ワドルディはおんぶしながら上手く戦う考えが見つからずにカービィの言葉に疑問に思った。

「ワドルディ!パワーをためてみて!」

「え?うん、わかった。」

ワドルディはカービィの言われた通りパワーをためた。

と同時にカービィもパワーをため始めた。

「な、なんかすごい力が出てきてる気がする!」

ワドルディがびっくりした。

「でしょ?ぼくが合図をしたらいっせいにパワーを出してね!」

「分かった!」

そのころデデデ大王、メタナイトは少し苦戦していた。

「ええい!ばくれつデデデハンマーなげ!」

「スカイナイトソード!」

スーパーボンカースはすばやく避けてデデデ大王に襲ってきた。

「この!」

ハンマーとハンマーがかちあう。

「くっ・・・異空間からの資格はやはり強いな」

メタナイトは2人がハンマーの押し合いをしているところにスーパーボンカースに攻撃をした。

「マッハトルネイド!」

ギャラクシアの高速回転斬りにはさすがにスーパーボンカースも少し飛ばされた。

「いいぞメタナイト」

2人は次の攻撃の準備をしたらスーパーボンカースはハンマーで回転しながら宙に浮いてココナッツばくだんを大量にばらまいてきた。

「なんて攻撃だ!避けるのも大変であいつは回転してるから攻撃が当てにくいわい!」

メタナイトもココナッツばくだんに手間取っている。

そんな中。

「ワドルディ、準備はいい?」

「もちろん!」

こちらの2人は準備万端だ。

「せーの!」

カービィの合図と同時2人はパワーを出した。

それはカービィの超特大空気弾となってスーパーボンカースに向かっていった。

力を合わせて出した空気弾は飛んでくるココナッツばくだんを軽々と壊してスーパーボンカースに直撃した。

スーパーボンカースは空気弾に直撃すると吹っ飛んで壁にぶつかって気を失った。

「カービィ、そういえば何をしてたかと思ったらあんなすごい攻撃を・・・」

「途中の戦いはおれさまに任せておいてトドメは横取りか!卑怯な奴らめ!」

デデデ大王は怒っていたがとりあえずスーパーボンカースは倒せた。

「ワドルディをおんぶしたまま2人でパワーをためていっきに開放したんだ!すごいでしょ」

バンダナワドルディはカービィから降りて続けた。

「カービィが急にこの作戦をぼくに言って、やってみたんですけどすごいですよ。ぼくにもすごい力が湧いてきました。」

カービィは自慢げに話した。

「驚いてた、2人でもあの威力なら4人でやったらどれほどの威力が出ることか・・・」

「フン、おれさまは絶対にやらんぞ」

デデデ大王を無視してカービィはスーパーボンカースに元へ向かった。

「スーパー能力だ!力を貸して!」

カービィはそう言って吸い込んだ。

のみこむとカービィに変化が起こった。

頭には長めのハチマキ、手には巨大なハンマーを持っている。

スーパー能力、ギガトンハンマーだ。

「この能力は初めてだな。どんな感じだ?カービィ」

「うーん・・・なんかとりあえずすごい力が湧いてくる!」

語彙力のない答えにメタナイトはがっかりした。

「ああ、そうか」

するとデデデ大王が割り込んでくる。

「なに、ハンマーだと?それならおれさまがいるじゃないか。そんな能力捨てちまえ」

「いやいや、この能力はスーパー能力だよ。とっても強力なんだ。行くよ〜!」

カービィはそう言うと走り出した。

ギガトンハンマーの能力はやはり絶大。

そこら辺にいる敵なんか一瞬で蹴散らしてしまう。

「フフッ、やはり素晴らしい力だ。どうしたらあんな力が手に入るのだろう。不思議でたまらない」

「ぼくもそう思います。カービィってなんでお昼寝して食べてばっかりなのにあんなに強いんだろうって」

話を聞いていたデデデ大王は毒を言った。

「そんなのコピー能力のおかげだわい。コピー能力がなかったらおれさまのハンマーで瞬殺だ」

「カービィがコピー能力なしなら、私達も武器を捨てて戦うのが公平だろう。生身での戦いか・・・考えたこともなかった。これも興味深い・・・」

「やっぱりお前は戦いしか脳がないようだな」

そう話していると先に進んでいるカービィが言った。

「すごいよこれ!ものすごく大きなクイだ!よーし・・・」

カービィはハンマーを振り上げて力をためた。

するとハンマーが巨大化し、虹色の派手なハンマーに変わった。

「なんだと・・・さっきより強くすることができるのか」

メタナイトが喋っている間に、またハンマーが巨大化した。

金色で更に派手な装飾品がついている。

「はぁっ!!」

クイは完全に潰れた。

デデデ大王とバンダナワドルディはあまりにもすごすぎる力にぽかんとしていた。

地面が上昇し始めた。

「ぬおお!?なんだいこれは?おいカービィ!なんかとんでもないことになってるぞ!」

「安心しろ、地面が上昇してるだけだ。これなら火山を楽に上がれる」

やがて地面の上昇が終わるとカービィのギガトンハンマーの能力が外れた。

「あっ時間切れかぁ」

カービィは残念そうにしたが時間切れだからしょうがない。

諦めて進もうとしたその時。

「見てください、あれ・・・光ってるチリーです」

「え!?ほんと!?」

カービィは一気に元気が良くなった。

ワドルディが見ている方向は確かに光ってるチリーがいた。

「教えてくれてありがとう!それじゃあ」

カービィは光ってるチリーを吸い込んだ。

「スーパー能力、スノーボウル!」

これは以前にもコピーしたことがある。

「カービィ、連続でスーパー能力を使用して体は大丈夫なのか?」

「ちょっときついけど大丈夫だよ。それよりこの能力で体が冷えるよ〜」

さっきまで暑い思いをしていたのでカービィは幸せそうだ。

「なんだと!おれさまも冷気を浴びたいわい!」

「いいよ。メタナイトとワドルディもどう?」

隣で見ていたバンダナワドルディとメタナイトにも冷気を浴びさせようとした。

「感謝する」

「ありがとう」

3人がカービィに近づいたところで・・・

「スノーボウル発動!」

カービィが叫んだ。

「なっ!?」

「おいきさま・・・」

「え?」

3人は困惑してる

カービィは叫ぶと自分の体の何倍も大きい雪玉に変身した。

近くいいた3人は雪玉の中に入ってしまっていた・

「カァァァァーーーーービィィィィィイ!!なにふざけたことをしとるんだ!!!」

「ちょっとひどいよカービィ。せっかく涼んでたのに」

「確かにカービィのやってることは酷いことだがこれはいいぞ。」

メタナイトの発言にバンダナワドルディとデデデ大王はびっくりした。

「雪玉の中だからやはり冷たくて良い。そしてスノーボウルの転がる速度は異常なまでに早いから私達も楽だ」

「そういうこと!」

メタナイトが説明するとカービィは満足した。

「じゃあ転がるよ!目が回るかもしれないけどそんなことは気にしてられないね!」

カービィはすさまじいスピードで転がり始めた火柱の中も、溶岩の上も、壁も壊して突っ切っていった。

「と・・・止めろカービィ」

「さすがに気持ち悪いよ・・・」

「戦艦ハルバードの事故でもここまで揺れないぞ・・・」

するとカービィは突然止まった。

「あれ?」

どうやらカービィが意図的に止めたわけではなさそうだ。

カービィが下を見ると火山だった。

「うわぁ火山だ!ぼく、穴にはまっちゃったよ!」

「ばかもーん!!!」

しかし火山はスノーボウルが冷たすぎるあまり凍って爆散してしまった。

と同時にカービィのスノーボウルも解除された。

「全く酷い目にあったわい・・・」

デデデ大王はフラフラしている。

声も元気がなさすぎるほどだ。

バンダナワドルディは倒れてしまっている。

「とりあえず楽に進めたし、雪玉の中は冷たかったから良いだろう。温度差で風邪ひきそうになるが・・・」

そんな中上空に空間の裂け目ができ、次第に大きくなり星型の裂け目となった。

「ディメンションホール・・・」

「異空間に入ることになるのか。エナジースフィアは間違いなくあるだろう。気を引き締めないとな」

カービィとメタナイトは話していたがデデデ大王とバンダナワドルディは無事ではなさそうだ。

「疲れたし、少し休憩しない?2人が起きるのも待てるし」

「そうだな。」

カービィとメタナイトはバンダナワドルディとデデデ大王の体を運んで段差に座って休憩をし始めた。

 続く

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タグ: カービィwii小説 20

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アニメとゲーム2024/08/01 00:20:40 [通報] [非表示] フォローする
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1   年   2   ヶ   月   ぶ   り


今回長くなっちまった。

茶番、中ボス戦パート、スーパー能力パートが2回もあるからそうなるか。

過去1長いかも


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