【暇潰し用小説】東方銀河旅!第2話:博麗神社と霧雨店と…?
ーーーー…迷いの竹林にて…ーーーー
「はあ…何で私がこんな目に〜…」鈴仙はぐったりと疲れているようだった。手のひらで握ってくしゃくしゃになったメモを更に強い力で握りしめた。「うう…ぼーっとしてたら、てゐの落とし穴に引っかかるし…お師匠様からは無理頼まれるし…もうやだ〜!」鈴仙は文句を小さな声で言った。すると、「ん〜?おまえさん迷子かい?案内してやろうか?…って、鈴仙じゃないか。こんなところでどうした?」見上げるとそこには、筍(たけのこ)を収穫している妹紅の姿があった。「…あぁ。妹紅さん…実はお師匠様に…」 (話し中) 「ほう、それは災難だったな。鈴仙。可哀想だし、私も協力してやろうか?」妹紅は鈴仙に言う。鈴仙はこう返した。「あ、あの…別に手伝わなくていいのよ。これも私に与えられた、お師匠様からの試練だと思うし…!お師匠様もこうやってあの素晴らしい薬剤師さんになったんだと思うわ!だから大丈夫!」「…薬剤師…か。まあこっちもこっちで筍の収穫に忙しいし、別に良いさ。じゃ、頑張れよ。鈴仙」「ええ、頑張るわ!妹紅!」そう言って鈴仙は走り去っていった。 「鈴仙…走る時は本当にウサギみたいにすばしっこいんだな。…(あいつ今私のこと呼び捨てにした?)」妹紅が呟くと、茂みから笑い声がした。 「ぷ〜くすくすw」 「…てゐだろ。出てこい。」 ガサガサ…「あひゃーw妹紅の独り言を聞いたら笑っちまったよ!はー…!w」「 …そんなにおかしいか? 」「ああ!おかしくてたまらない!『鈴仙…』だってさ!黄昏ているのかい?妹紅もそういう年頃か?wひゃはやひゃひゃ!」「…おまえは逆にいつまでも子供だな。そこらに罠仕掛けて…心ってもんはないのかい?」「…ああ!w…ゴホン……ふ〜…やっと収まったw。で、なんて言ったのかい?」……「てゐは心ってもんがないんじゃないのか?人を見て笑ってよお」「うさぎに心があるもんですかw」「…お前竹みたいだな。」「え…?竹?」てゐは不思議そうに妹紅を見つめた。「…だってよお、竹は何の苦労もせず伸びて、成長して増殖するんだから。お前さんそっくりだ。」「へぇ、良い例えじゃあないか。でも私は、竹よりもっと迷惑かけてるけどね!」「…ああその通りだな」 あははははは… 竹林は笑い声が響いていた。その頃鈴仙は博麗神社の賽銭箱のところまで来ていた。「…はあ、霊夢さんは何をするかわかんないからあんまり頼りたくないのだけれど…まあお師匠様が言うなら…」鈴仙は5円玉を取り出し、賽銭箱に投げ入れた。すると、「やったああああああっ!お賽銭してくれたの!?一体誰…が…」鈴仙は5円玉を必死に拾おうとしている霊夢を見て、「え…っ」と言う声が出てしまった。そして、霊夢は鈴仙にこう言った「あらあんた〜!ありがとうねお賽銭!(5円だけど。)これで人里の賞味期限切れのお茶が買えるわ!」「ええ…賞味期限切れ!?」鈴仙は叫んだ。すると霊夢は、「あんた〜!ありがとう!お詫びに、できることなら何でもするわよ!」(…え!な、何でも…!?じゃあ…!)「れ、霊夢さん!一緒に旅に出ませんか!?」鈴仙は霊夢に向かって叫んだ。だが霊夢は、「はあ?旅…?ごめんけど境内の掃除で忙しいし、妖怪退治もしないといけないし、異変解決もしないといけないから。お賽銭感謝するけど、巫女は巫女で仕事があるの。じゃーね」「あっ!まっ…!待ってください!」 「はあ…何度言おうが私は聞かないわよ。わかったらさっさとお帰り。」「た…旅の途中で高額のお宝が手に入るかもしれませんよ??う…売ったら億万長者かも知れませんし!」………(やっぱりダメだったかしらこんなの…)「…え!?そうなの!?じゃあ行くわ!あうん!神社のことは任せたわよ!」「えっ…ちょろいですよ霊夢さん…行かないでください〜!」あうんが泣き叫ぶ。「んで?旅の目的は何なの?」霊夢はあうんの声も聞こえていないようだった。「え…えと、それがですね〜…」 「ふ〜ん。そう言うことね。絆想草…ね…。良いわ!その草高くつきそうじゃない!異変解決の巫女、博麗霊夢に任せなさい!」 ▼博麗霊夢が仲間になった 続く