【東方短編小説】ルーミアの誕生
え?なんじゃて?わしに妖怪の事を教えて欲しい?
ほうほう、自由研究で妖怪をテーマにする事にした。でもどう調べるか分からないから人里の最古参のわしに聞きに来たのか。よかろう。では、闇の妖怪ルーミアの誕生の小話を聞かせてやろう。
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幻想郷の人里の夜は暗い。
僅かな月明りだけが頼りだ。
だが今日はそれすらもない。
新月の夜だ。
そんな闇の中で、一人の少女が生まれた。
その少女は後に、人食い妖怪「ルーミア」と呼ばれることになる。
ルーミア「ここは、どこ?
おなか、へったよぅ・・・」
生まれて間もない少女はまだ状況を呑み込めていないようだ。
独り、夜の人里を彷徨う。
その時、近くでがさっと音がした。
人里の子「うぅ・・・遅くなっちゃった・・・
お父さん、お母さん・・・心配してるよね・・・」
そうつぶやきながら走ってゆく、一人の子供。
それは少女の方へ来ていた。
ルーミア「・・・おいしそう」
言った後で自分に驚く。同じ姿をしたものをおいしそうと思うなんて・・・
ルーミア「でも・・・このままじゃしんじゃう。
おなか、へった」
少女は子供を________________________
・・・腹が満たされ、少女はようやく理解した。
「自分は、生きているのだ」
と。
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おうおう、怖かったなぁ。
震えんな、震えんな。
大丈夫じゃ。夜に出歩かなければこんなことにはならん。
そういえば。
そのルーミアは、新月の夜には闇の能力を使わんらしいなぁ。
もしかしたら、生まれたときの夜のように、
「新月の夜には食べ物が自分から来てくれる」
とでも思って、わざと能力を使わず周りを見ているのかもしれんなぁ。
まあ、これはわしの推測じゃがな。自由研究がんばれよ。(終)
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