「双子の悪魔」4話 2人の初めて
愛努瑠 「…ってわけなんだけどさ?ごめんねぇ?結構ヘビーな話だからさ…。」
小花 「い,いえ!」
愛努瑠 「あれ,もう6時!?どうしよ!?あ,小花ちゃんは今日泊まってっていいよ!こんな時間まで付き合ってくれたしね!」
小花 「あ,ありがとうございます!」
愛努瑠 「じゃ私は夕飯の買い出し行ってくるからね〜!薫を頼むね!…あ!あとこれ着といて!街の人とかに人間って知られたら大変だからね!ちなみにそれお母さんのお下がり!じゃね!」ガチャリ
小花 「…まずはこれ着ますか。…偽だけど,私も魔法使いになったんてすよね!…さてと!薫さんの様子見に行きますか…。」ガチャリ
薫 「………。」
小花 「は,入りますよー…。」
薫 「………。」
小花 「あ!えっとその!愛努瑠さんが買い出しにというので!ちょっと付き合わせてさせていただくだけなので!!」
薫 「……。」
小花 「す,すみません唐突で!!(大丈夫かな!?怒らせちゃった!?…ん?)」
薫 「……💤」
小花 「(いや寝てた!?)」
ー薫の夢にてー
狐 「薫…。薫…。」
薫 「……母さん…?」
狐 「薫……起こしちゃってごめんね?」
薫 「母さんなの……?」
狐 「ええ…。まぁ,魂だけなんだけどね…?」
薫 「母さん……。なんであの時……。」
狐 「…いずれわかるわ。今教えたら,あなたも同じ運命を辿ってしまう。」
薫 「でも!!」
狐 「聞いて薫……。あなたは優しくて勇敢なのよ?友達もたくさんできて…。お姉ちゃんも優しくて…。…私のことも思ってくれて…。…‥だから,私がいなくて大丈夫だって…。」
薫 「そんなこと…ないよ……?」
狐 「いいえ?あなたは私の自慢の息子。なんだってできるんだから?」
薫 「違う!!違うよ!!」
狐 「ええ…。わかってる…。でもあなたと一緒にいれる時間はわずかなの。…だから言わせて?こうなったのはあなたのせいじゃない。あなたがどんな力を持ったとしても,私は受け入れる。」
薫 「どういう…こと?」
狐 「……大丈夫よ。じゃあね!」
薫 「待って!!」バッ
小花 「か,薫さん!?(どうしよ!?)」
薫 「………?」
小花 「あ!え,えっと!愛努瑠さんから頼まれただけなので!!」
薫 「……………。」
小花 「…そうですよね?私よりも辛い思いをしているのはお二人なんですから…。」
薫 「……………。」
小花 「なら,私だけでもお母さんになれるように努めさせてください!お二人の力に…。」
薫 「無理だよ?母さんは何日立っても何百年経っても帰ってこない。…母さんになれる人なんていない。」
小花 「…じゃあですよ?……私が,『自分の命を犠牲にしてでもお二人のお母さんの代わりになりたい』と言ったら…。『何百回でも自分を傷つけてでもいいから,お二人のお母さんの代わりになりたい』と言ったら…。どうします?」
薫 「!?…ダメだよ。僕たちのせいで人が傷つくところなんて見たくない。そんなこと言うなら帰ってよ!!」
小花 「…そうですか。でも……私……。そう思ってるんですよね?だから……。」シャキーン…。
薫 「なに………してるの……?」
小花 「…私がしたいことをやったまでです。それに…自分の顔なんですからいいんですよ。」
薫 「ダメ……だよ………?そんなことしたら……。僕が壊れちゃう……。」
小花 「…私はそのつもりです。あなたがどうなろうとも,私がどうなろうとも,私はお二人のお母さんの代わりになりたいんです。」
薫 「違う……。違うでしょ……?小花は………そんなこと………思ってない………。」
小花 「そうですよ………。思ってないですよ?」
薫 「じゃあ……。どうして………?」
小花 「だって……。私より苦しんでる人を……見放せるわけないじゃないですか……?」
薫 「バカ……なんじゃないの………?」
小花 「はい……。私はバカですよ……?ただ……。あなたのそばで……。」
愛努瑠 「たっだいまー!!夕飯できたよー!!!」
小花 「………え?」
薫 「………は?」
愛努瑠 「………ふぇ?」
3人 「いやどういうこと?」
>>9
あ,こういうこと?
>>13
いい?ここでは絶対にるなっちと呼ばないこと!
ルナのとこでもゆりかなんて言わないでね!!
メンタル崩壊しそうになるんだから!!