渡るもの藤原妹紅 安寧の日常
ある日、幻想郷で能力を持つ者が追加で能力を得る異変が発生した、そんな中、発生した事件を解決する為に、藤原妹紅が頑張る物語です。応援よろしくお願いします。
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それから彼女、いや輝夜とは殺し合いをしていない。といっても、行う必要もない。でもまた必ず行うだろう、私達は蓬莱人であり、永遠に不滅で不死で不老なのだから、無限に時間がある。そして、こんな広い宇宙であっても永遠の時間は耐えられないのだから。
私達はいつも盤上を自由に行き来している、時には前に時には後ろに、気が向いたら横へ、別に動かさなかったっていい。そして、定期的に私達のよく活動する範囲の中─麗しく、そして残酷な幻想郷─でイベントが起こる。そう、それが異変だ。時には幻想郷が紅色に染まったり、春が来なかったり、色々あった。─それを幻想郷を作った賢者は享受しているらしい─そして、今回のイベントは、能力追加の運営からのお祝いキャンペーンみたいなものらしい。主観的かつ、とても砕けた言い方をするのならば。そういえば私にもそれがもらえたようで。
「そろそろこの能力が芽生えてから一週間程度か?」
私が呟く、そうしたら私の家─竹林の中の小さな子や程度のものだが─に親友であり、復讐の目的である、蓬莱山輝夜が家に入ってきていた。
「一週間じゃなくて二ヶ月でしょう?やっぱ蓬莱人になると時間の感覚は狂うのかしらね」
まぁ、確かに一理あるっていうか、多分そう。だけど、
「人の家に勝手に上がってくんなよ」
うん、そういえばなんでいるんだ?と首を傾げながら少し呆れて言う
「まぁ良いじゃない、私と妹紅の中なんだからっ」
「親しき仲にも礼儀ありって言うだろ」
「世間一般的にはね、ごめんね〜、私箱入り娘だから、わかんな〜いっ」
「いや、箱入り娘だったら世間一般とか知らんだろ、そもそも」
「ふふっ、確かに」
いつも、こんなような談笑をしている。まぁ、それが好きってのもある。そんなことを思うと少し照れ臭くなって微笑した。
「珍しいわねあなたがそんな人間らしい顔をするなんて」
「何。私は元人間だぞ、人間なら人間らしい態度やそれを知っててもいいだろう」
「ふふっ、やっぱり、あなたはあなたらしいわね。昔から芯が曲がらない変わらないし」
「お母さんかよ、」
「まぁ、元月人だから、とてもとても遠いけど、きっと誰かの母なのか叔母とかそこら辺の立場なのか」
「そんなこと言い出したらキリがないぞ」
「まぁ、そうね」
「今日は何しに来たんだ?」
「決まってるじゃない殺し合いよ、殺し合い」
「飽きないのか?そういえば」
「意味もなく続ける行動は、自分の欲を抑えるくらい、止めるのは簡単で難しいのよ」
「まぁいいや、今日は命をかけた別のゲームってことで、別のやつやろうぜ」
「綿畠?アイビリヤード?我慢比べ?」
「お前の頭の中の単語、死に引っかかりすぎだろ。慧音に心配されたから、お綿畠と我慢比べは却下、アイビリヤードは50年前くらいにやって、最近やったばかりだから却下」
「え〜じゃぁ何やるのよ」
「それはもっとこう...
なかなか話し合いで決まらない殺し合いの内容が段々と方向性を持っていき、ようやく決まろうとしていた。
「う〜ん、体探しもだめか〜」
「ん〜、じゃあ、探し物関連で、お前が昔出した難題とかもう一回やる?」
「いいわね。それじゃあ、ん〜...」
ほんの数秒ほど考え込んで、顎に手を当てた輝夜がいた。
「探すものはこの私でどう?」
昔は難題を解決したら輝夜がもらえたから、そこにかけてるのか、とでも思いながら。つっこんだ。
「それじゃ、ただのかくれんぼじゃないか、難題ではあるが、殺し合いではない」
「ふふっ、そうかしらね、きっといい殺し合い、いや、暇つぶしになると思うわ。時間は明日から。期限は、1年でどう?」
「私に有利過ぎないか?」
「それくらいがちょうどいいのよ」
そう宣言して、輝夜はさよならと言って家を出て行った。

