【クリスマス総選挙】クリスマス少女との出会い。(12位ありがとう!)
__はぁ。
ふとため息がつく。
私は春香。
もう少しでみんなお楽しみのクリスマス、そして冬休みだ。
私は、クラスで目立たない陰キャ女子。
こんな私に、クリスマスなんて地獄に決まってる。
たった1人の友達、あやねが私のそばに寄ってきた。
「ねぇねぇ!春香!アンタ、クリスマスって予定ある?」
あやねは楽しそうにこちらを見て問いかけてくる。
__もちろんなしに決まってる。
「私は、ないよ。あやねは?」
私は、ついつい少し不機嫌そうな声で言ってしまった。
「私?私は彼氏とデートかな~!」
いいな…彼氏か。ほしいなぁ…
今年のクリスマスもまたクリボッチか…。
とか思いながらクリスマスイヴがやってきた。
私は家の中でゴロゴロ状態。
外では商店街やカップルたちの声がわいわい聞こえてくる。
__はーっ。
どーせ、もう私高校生だしプレゼントもこないんだろうなぁ。
「ねぇ、暇なの?」
…え?
ええええええええ!?!?何ッ、気の所為だよね…?
「気の所為じゃないよ!」
その子は、頬をぷくーっと膨らませる。
「じゃ、じゃあ、誰なのっ?不審者!?」
「ちーがーうっ!私はクリスマス少女だよ。クリスマスイヴに誰かのもとに現れる、ある意味サンタクロースだよ!今日は、サンタさんにおしごとを頼まれたのっ。この子を笑顔にしてくれって!」
その、クリスマス少女…?って子はニコニコ笑顔で言ってくる。
「__ほんとにいるんだ。サンタ…。少女ちゃん。私、あなたとお話したいな。」
「あっ、ごめんー!サンタさんが呼んでいるみたい!あなたを笑顔にできてよかった!じゃあ、来年のクリスマスイヴまで!じゃあねっ!はいはい、クリスマスプレゼント~!」
そして、その子は消えていった。
…目の前にはプレゼントが置いてある。
そして、そんなことがありながらも今年もその子に会えるかと思いながらクリスマスイヴを楽しみに待っている__
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