エヴァ世界線の日本国召喚 第弐話『接触』
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N2リアクターが搭載されたF-2戦闘機2機は日本の南西およそ1000kmの位置でヤマトとネルフJPNのエヴァに先行して飛行していた。
「ん?あれは陸地?それに街だ!」
「どうやら中世レベルの文明を築いているようですね。」
「レーダーに感あり!時速230kmで近づいてくる飛翔体を確認!」
「なんだと!本国に帰還するぞ!」
◆◆◆
中央暦1639年
クワ・トイネ公国 政治部会
公国の代表が集まるこの会議で、首相のカナタは悩んでいた。昨日、クワトイネ公国の軍務郷から、正体不明の物体2機が、マイハークに空から進入し、町上空を旋回して去っていったとの報告が上がる。
ワイバーンが全く追いつけないほどの高速、高空を侵攻してきたという。
国籍は全く不明、機体に赤い丸と植物の葉を半分にした模様が書いてあったとの事であったが、赤い丸と植物の葉を半分にした模様の国旗を持つ国など、この世界には存在しない。
「皆のもの、この報告についてどう思う?」
カナタの問いに情報分析部が手を挙げ、発言する。
「情報分析部によれば、同物体は第二文明圏の列強のムーが開発している飛行機械に酷似しているとのことです。しかし、ムーにおいて開発されている飛行機械は、最新の物でも最高速力が時速350kmとの事、今回の飛行物体は、明らかに1000kmを超えています。」
「そして、我が国からムーまで2万km以上離れています。今回の物体が、それであることは考えにくいのです。恐らく圏外文明国の可能性が高いです。」
ただでさえ、ロウリア王国との緊張状態が続き、準有事体制のこの状態で頭の痛いこの情報は首脳部を悩ませた。なぜならば圏外文明国は災いをもたらす事が歴史上に幾度もあったからだ。味方なら、接触してくれば良いだけの話なのでわざわざ領空侵犯といった敵対行為を行うという事は敵である可能性が高い。
その時、政治部会に外交部の若手幹部が息を切らして入り込んでくる。
「何事か!!!」
「報告します!!本日朝、我が国の北側海上に、長さ260mクラスの超巨大船と100m超えの巨人が現れました!海軍が臨検を行ったところ、日本とネルフJPNという国の特使がおり、敵対の意思は無く、日本とネルフJPNという国は、突如としてこの世界に転移をし、元の世界との全てが断絶されたため、戦闘機により、付近の調査を行っていた。その際、陸地があることを発見し、調査活動の一環として貴国に進入しており、その際領空を侵犯したことについては深く謝罪する。また我が国と会談を行いたい。との事です。」
突拍子もない話、政治部会の誰もが信じられない思いでいた。
しかし、昨日都市上空にあっさり進入されたのは事実であり、260mという考えられないほどの大きさの船も100m超えの巨人も、報告に上がってきている。国ごと転移などは、神話には登場することはあるが、現実にはありえないと思っている。
しかし、その日本とネルフという国の力は本物なので、まずはカナタは特使と会うこととした。
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