日の出とともに｛週末#3｝

茜は死んだ。警察には連絡するとして、俺はどうしようか。

茜のいないこの世界には意味がない。

すべてが灰色に見えてしまう。

首を吊ろうか、茜みたいに。

もうすぐ年が変わる。俺はもう生きられない、今日中に死のう。

俺みたいなやつがこんな気持ちで年を越すのはだれも望んでいない。

死に方を考えよう。

どうしたら奴らがいじめていたことがわかる？

文章では伝わらないような残酷さがどうやって伝える？

「そうだ、会社で首を切ろう。」

どうせこのまま働いてもクビになるはずだ。

ならこのままこの年で首になってもいいだろう。

ははっ首と胴がお別れするまでの時間はあと⒉時間だな。

会社についた、あ、ナイフを忘れてきてしまった。

あー、でも確か果物ナイフくらいはあったはずだ、それを使おう。

年越しまであと１分、心の準備はできている。

残りの時間は茜との思い出を遡ろう。

あと40秒30秒20秒10秒9,8,7,6,5,4,3,2,

ナイフを首にあてる

「ごめんな、茜」

　＿人　人　人　人　人　人　人　 人　＿

＞　　ハッピーニューイヤー！！！　　　＜

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『あけましておめでとうごぜいます！』

ゴトッ

何かが落ちる音がした