実は大阪の冬は東京より寒いかもしれないという話。
大阪と言えば、暑い!雪降らない!というイメージから冬も東京より暖かいイメージをもつ人が多いかもしれないわ。実際に、大阪が全国的に見て暑いのも、雪が降らないのも、確かなことだわ。でもね、データを調べてみると意外な事実を発見したから、今回はそれについて話していくわよ。
冬の気温は大阪より東京の方が低い…?ちょっと待って!
気象庁のデータを見てみると、確かに東京の冬は大阪より気温が低くなっていることが多いわ。
でもね、そこには東京の気温や水蒸気圧の観測地点が公園にあるというカラクリがあるのよ。
大阪の観測地は大手前という市街地にあるのだけれども、東京の観測地は自然豊かな公園にあるの。
2014年11月までは東京も大手町という市街地で観測が行われていたのだけれども、気象庁の移転に伴って、観測地点が変更されてしまったのよ。
だから気象庁が観測している現在の東京の気温は実際の東京都心の気温よりも低くなっているわ。
そこで、今回は現在の東京(大手町)の気温や水蒸気圧の推計を行うことで、より実態に近い比較を目指すことにするわ。
気温や水蒸気圧の推計方法は以下のとおりよ。
【東京(大手町)の気温の推計方法】
12月,1月,2月それぞれにおける
「2004年度〜2013年度の計10年間の東京(大手町)のデータの平均値」−「その10年間の横浜のデータの平均値」+「直近10年間の横浜のデータの平均値」
【東京(大手町)の水蒸気圧の推計方法】
12月,1月,2月それぞれにおける
「2004年度〜2013年度の計10年間の東京(大手町)のデータの平均値」÷「その10年間の横浜のデータの平均値」×「直近10年間の横浜のデータの平均値」
そもそも寒さって何なの?
寒さとは、不快に感じるほどの低温を指すわ。
ただし、寒さには気温だけではなく湿度や風の効果が加わってくる点に注意が必要よ。
因みにこれは気象庁が公言しているわ。
特に、気温の低い冬では風の効果が寒さに大きく作用するから、風速はかなり重要になってくるわ。
データ比較
今回は、データの信憑性を高めつつ、気候変動にも応じる目的で、全てのデータにおいて過去10年間の平均を用いることにしたわ。
ーーーーーーーーーー
12月
月平均気温 東京9.2℃ 大阪8.9℃
日最低気温(月平均) 東京5.7℃ 大阪5.5℃
日最高気温(月平均) 東京13.1℃ 大阪12.7℃
月最低気温 東京1.7℃ 大阪1.4℃
平均風速 東京2.4m/s 大阪2.2m/s
水蒸気圧 東京6.2hPa 大阪7.3hPa
全天日射量 東京8.8 大阪8.7
ーーーーーーーーーー
1月
月平均気温 東京6.8℃ 大阪6.5℃
日最低気温(月平均) 東京3.2℃ 大阪3.3℃
日最高気温(月平均) 東京10.6℃ 大阪10.1℃
月最低気温 東京-0.5℃ 大阪-0.8℃
平均風速 東京2.5m/s 大阪2.3m/s
水蒸気圧 東京4.7hPa 大阪6.1hPa
全天日射量 東京10.0 大阪9.2
ーーーーーーーーーー
2月
月平均気温 東京7.7℃ 大阪7.0℃
日最低気温(月平均) 東京4.0℃ 大阪3.6℃
日最高気温(月平均) 東京11.8℃ 大阪11.0℃
月最低気温 東京0.2℃ 大阪-0.3℃
平均風速 東京2.9m/s 大阪2.4m/s
水蒸気圧 東京5.1hPa 大阪6.2hPa
全天日射量 東京12.6 大阪11.6
まとめ
上のデータを見てわかるとおり、気温は何なら大阪の方が低いのよ。日射量が少ないのも大阪。でも東京の方が風が強くて水蒸気圧が低い(乾燥している)から、体感的に寒いのは東京かもしれないわね。
いずれにせよ、東京と大阪の寒さに殆ど差はないと思うわ。
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)