満開の桜
静野 花 (妹)
静野 空 (兄)
俺には花という可愛い妹がいた。
妹は名前の通りお花が好きで特に桜が好きらしい。
でも花はあの日突然他界してしまった。
これは花が3年生の春。桜が満開の頃、、、、
花「お兄ちゃん!学校行ってくるね!」
空「おぉ!いってらっしゃい」
花がいつものように家を出て10分後のことだった
☎プルルル
学校から電話がかかってきた。
☎「おはようございます。〇〇学校 3年✘組の担任〇〇△△といいます。」
空「あっおはようございます。妹がお世話になっています。」
☎「あの、、妹の花ちゃんのことについてで電話をかけたんですけどね、、、」
空「妹がどうしましたか?10分前ぐらいに家を出ましたけど?」
☎「実は花ちゃんが事故にあったらしいのよ、、、」
空「まだ何も連絡とか来てないんですけど、、嘘ですよね!?」
☎「嘘であってほしいけど本当なのよ、、、アクセルとブレーキの踏み間違いで車が暴走、、、運悪く花ちゃんに追突したらしいわ、、」
空「今花はどこに!!!?」
☎「✘✘病院に、、、、」
空「〇〇先生ありがとうございます…」
☎「あっちょっと」
空「〇〇先生ごめんなさい。俺急いでるんで、、、」
☎「えっ」
☎プープー♪
俺は電話を切った、、、妹に花に会うために
ーーー 1時間後 ✘✘病院到着 ーーー
空「はぁ…はぁ…疲れた…」
受付の人「どうされましたか?」
空「あの静野花の兄です!」
受付の人「あぁ面会の方ですか?花さんならご存知ですよ?」
空「はい!面会大丈夫ですか?」
受付の人「ちょっとお待ち下さい」
俺は花に会うことができた、、、でも花は意識がないそうだ、、、
空「花!!!」
目の前に横になっている花の姿があった。
花はいたるところに包帯が巻かれていた、、、
ーーーー10分後ーーーー
花「お兄ちゃん、、、」
そう花が弱々しい声で言った
空「花、、、、お前大丈夫か?」
花「お兄ちゃん、、ゴメン、、私もうだめかも」
空「そんな事言うなよ、、、」
花「お願いがあるの、、、私達の思い出の桜の木あるでしょ?、、、、、、その桜の花びらを枕元に置いてほしい、、、」
空「花はまだ◯なねぇよ、、、でも花の願いなら叶えるけど、、、」
花「お兄ちゃんありがとう、、」
俺は妹の願いを叶えるために桜の花びらを枕元に置いておいた、、、
その夜、花は他界したのだった、、、、
俺は満開の桜が咲く、花との思い出の木の前に立った。
目をつぶりこう呟いた。
空「花、、桜の花びら枕元においたよ、、気づいてくれたかな、、、」
花「気づいたよ、、、お兄ちゃん、、最後までありがとう、、」
そうどこからか花の声が聞こえた。
空・花「「バイバイ、、、また会いに行くからね」」
満開の桜の花びらが散った、、、、
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