かは誰時

3 2025/06/06 20:27

夜の闇の中でも、星はきれいだ。

「ほら。」

恥ずかしいからあまりやりたくないけど、これは特技だから。

「すげ〜!」

青い炎、もう何度も見せているが、ここには初めて来る子もいる。

「内緒だよ?」

口に指をつけ、少しイタズラっぽく笑う。

これはちょっとした冗談、みんなは僕が人間じゃないのを知っているから。

「にいちゃんそれどうやるの!?」

「わ!?」

ものすごく元気だ、好奇心で目がいっぱいに輝いている。

「これはさ、練習してできるもんじゃ‥」

恥ずかしい、みんなかわいいから。

「あっ、尻尾出てる!」

「あ〜、たんまたんま!」

体が熱い、頭に血が集まっている。

「かわいいお狐さんだね。」

「ありがとう、ございます。」

綺羅さんは、僕にいていいって言ってくれた、大事な人。

「ふさふさ〜。」

尻尾に夢中なこの子たちは空手道場の門下生。

「あんまり触らないで、くすぐったいから!」

尻尾を引っ込める。

「みんな、お参り行くよ!」

お祭りの前には神社にお参りするのだ。

石段を登り、手を合わせる。

「ん?」

なんだ?何がいる?

「下がって!?」

目の端に捉えた、影を。

「やあ!」

人影、だが妙な感じだ、変な匂い。

「なんだお前は!」

「俺は、腹が減ったんだよ。」

階段から蹴り落としたはずじゃ‥

「鬼なんて、いてたまるか!」

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アニメとゲーム2025/06/06 20:27:54 [通報] [非表示] フォローする
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ほのぼのシーンからの鬼登場か!


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