窮鼠首を切る
何回殺した?食事の数を覚えておくもの好きがいるか?
耳を押さえて苦しんでいる。
「鼓膜が潰れたはずだ、大人しくしろ。」
爪を見せる、瞳孔が開き俺を見つめ返す。
「熊に喉を切られて生きられる人間はいない、俺は油断しないんだ、なぁそうだろ?しくじったやつがいたが俺はああはならない、くたばれ!」
女がよかったと文句は言っていられない、降格さえしなけりゃ、あの方の不興を買うことさえ無ければ。
「多い、懲りもせず湧き出る蛆虫が!」
たかたが人間、一匹や二匹何も変わらない。
「腹を食い破られて死ね。」
いい気分だ、こいつらは何も知らされていない、柱が来るまでの物差し、捨て石。
「なんだ?」
体が、細胞が泣き喚く。
「舐めるなぁ!」
翼を広げ、一息に飛ぶ。
「ギャアア!」
俺の牙は鰐のように肉を喰い、喉は蝙蝠の鳴き声を真似る。
影、あの光は!
「ばけものがぁ!」
首を切られてはだめだ、逃げろ!
「そんなに首が欲しいか、蛆虫!」
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