最後に笑うのは誰?

32 2025/10/04 12:15

夜という闇が、今日という日を包み込む。

空自体は漆黒だが、街は明るく賑やかだった。

10月31日、ハロウィン。

街中のみんなが気合を入れて仮装している。

隣を見ると、私の友達の燐音と真衣が楽しそうに笑っていた。気合を入れている…。

——それは、私たちもだ。

だが、私たちには明確な目的があった。

それは、代々この街に伝わる『都市伝説』を試すことである。

そのために、都市伝説をまとめた本まで持ってきたのだ。何が起こるのか楽しみだ。

「ハロウィンの日、仮装して洋館の前にあるカボチャのオプジェの前に立つ。そして、目を瞑って『トリトラップッテオ』と3回唱える。」

本の内容を読み上げる私を見て、2人の顔に緊張が走った。

「大丈夫かな…」

「呪われたりしないかなぁ…」

「大丈夫だよ、都市伝説なんかが存在するわけないじゃん。」

これが本当なのか、ただの作り話なのかが気になって仕方がなかった。

私たちは、バッチリと仮装を整えてきた。

そして、洋館の前にあるカボチャのオプジェの前に恐る恐る立つ。

カボチャは不気味に光り、私たちを見つめているかのようだった。

目を瞑る。

やっと、心臓が高鳴る。

緊張が一気に込み上げてくる。

これだ、こうこなくちゃ。

「や…やろう。」

真衣のか細い声で、3人は力強く頷く。

私たちは、声を揃えて呪文を唱えた。

「「「トリトラップッテオ、トリトラップッテオ、トリトラップッテオ」」」

目を開けると、周囲の空気が一変した。

カボチャのオプジェが、炎のように揺れる。

心が、体が、熱くなる。

二人を見ると、青ざめているかのようだった。

「……試練。」

「…え?」

私が絞り出した言葉に、2人は目を丸くした。

…バレてしまった。

バレたなら、しょうがない。

私は変わった。

——吸血鬼の姿に…。

元々ヴァンパイアの仮装をしていて、隠す必要がなかった。

だが、風で仮装が飛んでいく。

終わりだ、これで全て。

恐怖に溺れている2人を見て、私は心の奥底から笑い声をあげた。

さあ、最後に笑うのは誰?

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その他2025/10/04 12:15:34 [通報] [非表示] フォローする
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イラスト部門にも立候補したほうがよくね?


>>1
イラストはAIだと思います!


かわい!


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