ハロウィンの悪夢 〜 Trick or Treat 〜【NOTグロ】
《 ピンポーン 》
インターホンが鳴ったのは夜遅く、時計の針が零時を差した頃だった。
本を読みながらお菓子を食べていた手が止まる。
(こんな遅い時間に…配達じゃあないよね…?)
こんな時間に誰だろう、と戸惑う。
《 ピンポーン ピンポーン 》
迷っている間にもインターホンは鳴り続ける。
《 ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン 》
インターホンの画面を覗き込むが、何も映っていない。
怖くて無視を決め込んでいると、数十秒も経たずにインターホンは止んだ。
(何…だったんだろう、)
困惑しつつもホッとした私は、恐怖を掻き消そうと思いテレビを付けた。
チャンネルをピッ、ピッと切り替えて行くと突然テレビの液晶にノイズが走った。
「ひっ」
思わず反射でテレビの電源を切る。
(本当に何なんだろう…怖いしもう寝よ)
その時だった。
《 ピンポーン 》
恐る恐るインターホンの画面を覗き込んだ。そこには
カボチャの頭をした何かが写っていた。
「キャアァッ」
思わず飛び退く。すると何故か操作していないのにインターホンのマイクがオンになった。
「トリックオアトリート」
低い男の声だった。震えながらも私は言う。
「こ…こんな時間になんですか…さっき連打してきたのもあ、あなたですか…っ」
「トリックオアトリート」
玄関の鍵がカチャリと音を立てて開いた。
「トリックオアトリート」
家の中へ入ってきたカボチャ男は此方へとゆっくり歩いてくる。
「お菓子くれなきゃ いたずらするぞ」
恐怖で足がすくむ。
「あ…あっあ…あげます…あげますから…」
机の上に置いてあった飴玉を渡そうとした、時だった
「 ゴンゴンゴン 」
窓ガラスを叩く音が聞こえた直後、窓ガラスが勝手に開き、別のカボチャ頭が2人入って来た。
「「 おかし ちょうだーい」」
子供の声をしていた。
震える手で3人に飴玉を渡すと、3人はどこかへ消えた。
恐怖から解放され、私は座り込んだ。
(きっと悪い幻覚だ…きっと疲れてるんだ寝ないと)
《 ピッ 》
ハッとして振り返ると、電源の付いたテレビの中から、大量のカボチャ頭が現れた。
「「「「「「「「「「トリックオアトリート お菓子くれなきゃ いたずらするぞー」」」」」」」」」」
もう、お菓子は残っていなかった。
「「「「「「「「「「ハッピー ハロウィン!!」」」」」」」」」」
「キャアアアアアアアアアア………アウッ」
私の意識はそこで途絶えた。
このトピックは、名前 @IDを設定してる人のみコメントできます → 設定する(かんたんです)

