クラスの変な子
「あぁ...うぅ」
僕のクラスには変な子がいた。その子は言葉をうまく発せず教室で孤立していただろう。誰一人喋りかけなかったからか気の毒に思った僕はその子に積極的に話しかけ仲良くしてあげていた。その子は僕が喋りかけてくれたからか僕にくっついて歩いていた。何故かは分からないが僕から喋りかけたのにその子がくっついて来たのを鬱陶しく思う自分がいた。ある日体育の時間その子はいつも休んでいる。こっちは頑張っているのに笑いながら見ているのにイラついてしまった...んだろう。僕はその子を引っ張って無理やり体育着に着替えさせようと服を引っ張った。その子からはなにか焦りのようなものを感じたのを覚えている。その子は僕の腕や足、お腹を蹴ってきた。その子なりに抵抗していたんだろう。最終的に僕は足や腕に痣を作ったがその子の服を引っ剥がすことに成功した。と同時に後悔した。その子の背中や腕に無数の怪我が付いていた。昔は分からなかったが今思えば幼児虐待とかネグレクトとかだったんだろう。幼き僕はヤバいと言うことだけは分かったのかすぐさま先生に報告した。その子の親は虐待の罪で逮捕された。その後僕は友達を救ったとして皆から褒めちぎられた。後から分かったことだがあの子がうまく言葉を発せないのは喉を斬りつけられていたらしい。もっと早く助けてやればよかった。一番近くにいたのは僕だったのに。気付いてあげれなかった。僕は今児童養護施設で働いている。あの子のように苦しんでいる子供がいたら助けてあげたいから。あの子は親が逮捕された後何故か急に飛び降りたらしい。発狂しながら。僕のせいなのかは分からないがとてもじゃないがあの子がいなくなったからと喜べるわけもなく数日間は食事が喉を通らなかった。今でも悪夢としてあの子が飛び降りるのを見る。僕はあの子に呪われてしまったんだ。

