足とは、自転車よりもはるかに優秀である
俺は真実に気付いた
「足とは、自転車よりもはるかに優秀である」
年末のある日、俺は自転車で学校から帰っていた。
帰り道の途中、目の前に階段が現れた
すると後ろを走っていた俺の友達が言った
「自転車でこの階段を登ろう」
俺たちは自転車で階段を上り始めた
この階段は1段約25㎝、段数は約30段といったところだ
俺はハンドルを肩に乗せて担ぐようにして登った
1段登るのにも一苦労。足と肩が猛烈に痛い
途中、前から同じ学校の年上の女の子が階段を降りてきた。
”何やってんだこいつら”みたいな目を浴びせられ、俺は現実を直視した。そして一つの真実に気付いた
「自転車に乗って階段を登るよりも自転車から降りて”自分の足”で階段を登る方が早いのでは?」
真実に気付いた後、しばらくの間俺は茫然として動けなかった。
目の前に映ったのは階段を自転車で登る自分と階段を登り終えた友達が立ちションしている様子だけ。
―その後俺は何度も滑り落ちそうになったが、なんとか階段を登りきることができた。
しかし、俺は階段を登りきることに5分もかかってしまった。普通に歩いて登れば1分もかからないはず、俺は人生を4分間も無駄にした
結局何が言いたかったのか。
俺が言いたいことは一つだ
「初詣の階段は自転車で登れ」
是非とも俺と同じ苦労をして、自分に足があることのありがたみを感じ取ってほしい
―真実に気付いたあの日、俺が強く感じたこと。それは……
「同級生の女の子に見られなくてよかった」
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