仲間の存在
※キャラ崩壊あり
※シヴァさんメイン
~スタート~
深夜。
配信終わり、机に向かっていたはずなのに、手は震え、胸が締めつけられる。
――お前なんかいらない。
――また怒らせやがって!
幼い頃、親から浴びせられた冷たい言葉と荒い手。
何度も何度も「自分のせいなんだ」と思い込んでしまった。
今でも、ふとした拍子にあの時の声が蘇る。
「いやだ……っ」
小さく呻き、頭を抱える。
胸が苦しい。
呼吸が浅く速くなり、過呼吸の波が全身を襲う。
「……っは、はぁっ、はぁっ……!」
涙が勝手に零れた。
「……怖い……」
「やだ……もう、思い出したくないのに……」
震える声が部屋に落ちたその時。
「シヴァさん?」
ノックと共に、じゃぱさんの心配したような、優しい声がした。
返事をする余裕はない。
だが気配を察したのか、扉がゆっくりと開き、じゃぱさんが顔を覗かせた。
「……っ!? シヴァさん!」
すぐさま中に入ってきたじゃぱさんは、慌てながらも落ち着いた声で呼びかける。
「大丈夫、俺がいるから落ち着いて…ね?」
その声に続いて、廊下から駆けてくる足音。
「何事ですか、じゃぱぱさん!」
真剣な表情で飛び込んできたのは、なおきりさんだった。
「なお兄!」
泣きそうな声で続ける。
「シヴァさんが……息が、苦しそうで!」
「わかりました。落ち着いて。じゃぱぱさん、窓を少し開けてください」
「わかった…!」
さらに遅れてうりも入ってきた。
「え、シヴァさん!? 大丈夫なの!?」
いつものふざけたような声色も、この時ばかりは不安に震えていた。
「うりりん、水!」
となおきりさんは即座に指示を出す。
「っ!わかった!」
なおきりさんが横に座ってきて、背中にそっと手を添えてくれる。
「シヴァさん、僕の声が聞こえますか?」
「……な、おきりさん……」
かすかに、かすれた声が出た。
「はい、僕です。ここには僕とじゃぱさんとうりりんしかいません。ゆっくり息を合わせましょう。吸って……吐いて……そう、大丈夫です、焦らなくていいですよ」
その穏やかな声に導かれるように、少しずつ呼吸を整えていく。
水をとって戻ってきたうりが手をとり、にかっと笑う。
「ほら、俺たちがいるだろ? 一人じゃないんだよ。だから安心して」
「そうそう。シヴァさんは、いつも俺たちを元気にしてくれるんだから。今度は俺らが支える番だよ!」
じゃぱさんも笑みを浮かべ、力強く言った。
その言葉に、ぽろりと涙がこぼれた。
「……ごめん。みんなに、迷惑ばっかりかけて……」
「迷惑なんかじゃない!」
じゃぱさんがきっぱりと言う。
「シヴァさんはちょっと無理しがちだけど優しくて、明るくて、みんなを盛り上げてくれる人だって知ってるから!こうして頼ってくれるのが嬉しいんだよ」
「俺ら、仲間だろ? シヴァさんが辛いときに支えるのは当たり前なんだよ」
うりがおどけて言う。
なおきりさんがそれに柔らかく笑った。
「シヴァさんがどんな過去を抱えていても、僕たちの大切な仲間であることは変わりませんから」
「そうだよ」
うりが続ける。
「シヴァさんが笑ってるのが、一番なんだから」
「うりが珍しくまともなこと言ってる」
「おい!!どういうことだよ!」
「wwwww」
じゃぱさんが少し抜けた調子で言った後、真剣な表情に変える。
「辛い時は、俺たちに頼れ。俺らは12人でカラフルピーチ、でしょ?」
その言葉に、シヴァさんの心の奥で絡まっていた黒い鎖が、少しずつほどけていくのを感じた。
「…うん!」
「……ありがとう。みんながいてくれて、本当に……よかった」
涙と共に溢れた言葉は、嘘偽りのない心の声だった。
その夜、仲間たちに囲まれて眠りについた。
窓の外には、夜明けの光が差し始めていた。
過去の影は消えないかもしれない。
それでも、寄り添ってくれる仲間がいる限り――
また前を向けるのだと、そう思えた。
~終わり~
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