仲間の存在

1 2026/02/14 15:28

※キャラ崩壊あり

※シヴァさんメイン

~スタート~

深夜。

配信終わり、机に向かっていたはずなのに、手は震え、胸が締めつけられる。

――お前なんかいらない。

――また怒らせやがって!

幼い頃、親から浴びせられた冷たい言葉と荒い手。

何度も何度も「自分のせいなんだ」と思い込んでしまった。

今でも、ふとした拍子にあの時の声が蘇る。

「いやだ……っ」

小さく呻き、頭を抱える。

胸が苦しい。

呼吸が浅く速くなり、過呼吸の波が全身を襲う。

「……っは、はぁっ、はぁっ……!」

涙が勝手に零れた。

「……怖い……」

「やだ……もう、思い出したくないのに……」

震える声が部屋に落ちたその時。

「シヴァさん?」

ノックと共に、じゃぱさんの心配したような、優しい声がした。

返事をする余裕はない。

だが気配を察したのか、扉がゆっくりと開き、じゃぱさんが顔を覗かせた。

「……っ!? シヴァさん!」

すぐさま中に入ってきたじゃぱさんは、慌てながらも落ち着いた声で呼びかける。

「大丈夫、俺がいるから落ち着いて…ね?」

その声に続いて、廊下から駆けてくる足音。

「何事ですか、じゃぱぱさん!」

真剣な表情で飛び込んできたのは、なおきりさんだった。

「なお兄!」

泣きそうな声で続ける。

「シヴァさんが……息が、苦しそうで!」

「わかりました。落ち着いて。じゃぱぱさん、窓を少し開けてください」

「わかった…!」

さらに遅れてうりも入ってきた。

「え、シヴァさん!? 大丈夫なの!?」

いつものふざけたような声色も、この時ばかりは不安に震えていた。

「うりりん、水!」

となおきりさんは即座に指示を出す。

「っ!わかった!」

なおきりさんが横に座ってきて、背中にそっと手を添えてくれる。

「シヴァさん、僕の声が聞こえますか?」

「……な、おきりさん……」

かすかに、かすれた声が出た。

「はい、僕です。ここには僕とじゃぱさんとうりりんしかいません。ゆっくり息を合わせましょう。吸って……吐いて……そう、大丈夫です、焦らなくていいですよ」

その穏やかな声に導かれるように、少しずつ呼吸を整えていく。

水をとって戻ってきたうりが手をとり、にかっと笑う。

「ほら、俺たちがいるだろ? 一人じゃないんだよ。だから安心して」

「そうそう。シヴァさんは、いつも俺たちを元気にしてくれるんだから。今度は俺らが支える番だよ!」

じゃぱさんも笑みを浮かべ、力強く言った。

その言葉に、ぽろりと涙がこぼれた。

「……ごめん。みんなに、迷惑ばっかりかけて……」

「迷惑なんかじゃない!」

じゃぱさんがきっぱりと言う。

「シヴァさんはちょっと無理しがちだけど優しくて、明るくて、みんなを盛り上げてくれる人だって知ってるから!こうして頼ってくれるのが嬉しいんだよ」

「俺ら、仲間だろ? シヴァさんが辛いときに支えるのは当たり前なんだよ」

うりがおどけて言う。

なおきりさんがそれに柔らかく笑った。

「シヴァさんがどんな過去を抱えていても、僕たちの大切な仲間であることは変わりませんから」

「そうだよ」

うりが続ける。

「シヴァさんが笑ってるのが、一番なんだから」

「うりが珍しくまともなこと言ってる」

「おい!!どういうことだよ!」

「wwwww」

じゃぱさんが少し抜けた調子で言った後、真剣な表情に変える。

「辛い時は、俺たちに頼れ。俺らは12人でカラフルピーチ、でしょ?」

その言葉に、シヴァさんの心の奥で絡まっていた黒い鎖が、少しずつほどけていくのを感じた。

「…うん!」

「……ありがとう。みんながいてくれて、本当に……よかった」

涙と共に溢れた言葉は、嘘偽りのない心の声だった。

その夜、仲間たちに囲まれて眠りについた。

窓の外には、夜明けの光が差し始めていた。

過去の影は消えないかもしれない。

それでも、寄り添ってくれる仲間がいる限り――

また前を向けるのだと、そう思えた。 

~終わり~

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