夏休みと消えた友人

3 2026/05/15 19:44

「おいA今日六人で犬鳴トンネルに行かね?」  

「いいじゃん行こ〜」

「じゃあまた後でな」

〜〜〜〜〜放課後〜〜〜〜〜

「A遅いぞ」 

「ごめんごめん」 

「これで揃ったしじゃあ行くか」   

「ガチ怖いんだけど」  

「ねぇ早く終わらせて帰ろよ〜」 

「わかったから  ほら行くぞ」

「A早くしろよ〜」

「置いてっちゃうよ〜」

「おい!待ってくれよ!」Aは必死に叫んだが、他の5人はもう見えなくなっていた。

恐怖が体の中を這い上がり、汗が背中を伝う。振り返ると、トンネルの奥から微かな光が見えた。懐中電灯の明かりではない。青白い光だ。

「誰かいる……?」

声を出すと、喉が乾ききっていることに気づいた。水筒の中身は空だった。携帯電話は圏外。頼りになるのはポケットに入れたお守りだけだ。

突然、冷たい風が首筋を撫でた。思わず飛び上がると、トンネルの壁に何かが映る影が見えた。

「うわっ!」

振り向くとそこには何もいない。だが足音はさらに大きくなっていた。今度は複数人の足音のようにも聞こえる。

「おーい!誰か助けに来てよ!」

Aは叫んだが、返事はない。ただ遠くから車の音が聞こえてくる。しかし方向は逆だ。トンネルの反対側からは絶対に聞こえないはずなのに。

「なんで?どうして……?」

再び足音が大きくなる。今度はもっと近くで、まるで真後ろから聞こえるようだった。恐る恐る振り

「おーい!助けてくれ!」

Aは必死に走り始めた。足音は彼を追いかけてくる。速くも遅くもなく、一定のリズムでトンネルの壁に響いていた。

「くそっ……何なんだこれは……」

息があがり、肺が悲鳴を上げる。だが立ち止まれば捕まる気がして走り続けた。トンネルは思ったより長く、出口の光はずっと見えない。

突然、足音が消えた。

「え?」

Aは恐る恐る振り返った。

そこには何もいない。ただ暗闇があるだけだった。

「なんだよ……脅かすなよ……」

安堵した瞬間、別の方向から小さな音が聞こえてきた。トンネルの隅にある排水溝のような穴からだった。

「ピチャッ……ピチャッ……」

湿った音。そして低いうめき声のようなものが穴の中から漏れてくる。

「ひっ!」

Aは再び走り出した。今度は壁を伝いながら進む。

「あいつらどこ行ったんだよ……」

やっと出口の光が見えてきた。希望を胸に駆け寄ると、そこには驚いた表情のBが立っていた。

「A!良かった、無事だったか!」

「お前たち、何で俺を置いていったんだよ!」

「違う!僕たちは…」

「あれっ君誰だっけ?」 

「Aどうしたんだよ俺のこと忘れちまったのか?」 

「なんだよ近づくなよ」

「来るな」 

Aはまたトンネルの中に戻ってしまった。 

BはAを追いかけて行ったけどAはみつかんなかった。

「おーいBどこに行ってんだよ」

「探したぞ」

「Aがトンネルの奥に行ったんだけどみつかんないんだ」

「A?」

「誰それ?」

「怖すぎて幻覚でも見えてんじゃねいのか?」

「多分そうかもごめんごめん」

「じゃあ帰ろうぜ」

〜〜〜〜〜翌日〜〜〜〜〜 

「おはよう〜」

「おはようB」

「B早くしないと学校に遅れるよ」

「うん」

(次のニュースは、昨日犬鳴トンネルでAさんが亡くなっているを________ )

「えっ」

「かわいそうねぇ〜」

 

「そうだね」

「行ってきます」

「さっきのニュースなんだったんだろう」

「ねぇなんで置いて行ったの?」

「ひどい」

確かにBにはAの声がはっきりと後ろから聞こえた

でも後ろには誰もいない

「えっ 怖さっさと学校に行こ」

結局俺が見たAの事は何もわかっていないただ…

なぜか後ろからAの声がいまだに聞こえているのだ。

「置いていかないで、 さみしいよ、、、、」

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