私が人と素で関わるのをやめた日 第1話
今回は起立性調節障害になる前までの私を紹介させていただきます。
小学 5年生の頃の春でした。
私 白波瀬美咲は今日もごろごろとベッドの上で寝転がる
「今日も学校…めんど」
眠たいけれど起き上がって服を着替え始めた
学校は近いから、ちょっと遅刻してもいい、、という甘い考えは捨てないとだめだ。
私が通う予定の中学は自分でいうのもなんだがレベルが高い方だそう
いや、あんまり成績は良くないんだけどね
だから頑張らないといけない。
勉強ができないわけではないのだが
病弱でよく風邪をひいて休むから。
『ピーンポーン』
「美咲ちゃん、ひなちゃんきたよ!おりてきな!」
お母さんの声にハッとして私はパタパタと降りる
「わかったー!あとひなちゃんって呼んだら暖斗怒るで!?」
暖斗というのは、藤野暖斗という私の幼馴染だ
「美咲、遅い」
玄関を開けると、リュックを背負い直そうとしている暖斗の姿が見える
「ごめんじゃ〜ん。」
「ん、行こ。」
「おにーちゃん?これ忘れて、た、、あっ!美咲ちゃん!」
トコトコと隣の家から出てきたのは、暖斗の妹 静奈ちゃんだ
「せーちゃん!おはよ〜っ」
「あ、静奈。ありがと。」
「おはよ、美咲ちゃんっ!あとおにーちゃん忘れ物しないでね?」
静奈ちゃんは、あまり学校に行かない。年は一個しか変わらないが学校で会うことはほとんどない
「はいはい、wじゃ、行ってくるね静奈」
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい!」
私の暖斗は歩き出した
沈黙。
私と暖斗はあまり喋らない。
ただ、3歳からの腐れ縁なだけ
「美咲、荷物。持つから貸して」
出された手に私はびっくりする
「え、でも私持つし自分で」
「そう言ってお辞儀したらリュックから教材落ちたん誰?」
「う゛ッ」
私は渋々と渡す。少し拒んだが、力量で暖斗には勝てない
「なんでそんな荷物持たれるの嫌なの?」
「だって…学年1のモテ男がだよ?私の荷物持ってんだよ?おかしくね?」
「何言ってんだお前。あれ、みんな俺と美咲が幼馴染なん知らなかったっけ?」
「しらねぇよ。知ってたら怖いし」
「うっそーん」
「何それ、w」
久しぶりに、暖斗と会話らしい会話をした
「美咲さ、男子と仲良いじゃん?」
「ん。そうだけど?」
「妬まれてなんかよく女子に言われてるけど大丈夫そ?」
私はニコッと笑って暖斗に弾んだ声で話しかける
「ぜーんぜん?ぶりっ子?女子の鏡じゃん。自分のこと可愛く見せようと思えるなんて。ブス?いや、鏡知ってる?みたいなw」
「違う違う。俺が言ってんのはお前の心配じゃない。お前が叩きのめした女子の方だ」
「え?だってただの妬みで人に自分の嫌なことぶつけてるやつに言って何が悪いn(」
「ストップ。もう着いた。そして聞かれる。」
「あ、ほんとだ」
暖斗は足を止める
「ひ、暖斗くんっ、今日一緒に遊ばない?」
可愛いくて、まつ毛が長い女の子に話しかけられていた
「今日野球。無理。」
さっきまでの笑顔が暖斗からスッと消えて冷たい瞳になる
「ごめんねー今日暖斗、紅葉と用事あるらしいからさ」
「へ?美咲ちゃッ」
BLを邪魔する女は許さんッ…という圧をニコニコ笑顔でかけ、私は教室へ向かった
まぁ、こんなふうに幼馴染と遊んで、楽しんで。
平和な日々。
教室に入ったら、
「美咲ちゃん!おはよー!」
「美咲、今日来れたんだね!」
とみんなに歓迎してもらえる
その幸せが、壊れるなんて思ってもなかったんだ。

