帝虎学園物語③
「おい、起きろいい加減。」
「嘘、だろ…?」
「番長が頭撫でてる!」
一年たちはざわついていた、あの恐ろしい番長がお嬢の頭を撫でている。
「妹にはあんな優しいの!?」
「あの、番長。」
「ん?」
「もうほっぺ引っ張ったりした方が。」
「あ?誰のほっぺひっぱるって?」
「ひい!?」
後ろから先輩に引っ張られる。
「バカ!番長がお嬢に手ェあげるわけねえだろ!?どうなっても知らねえぞ!」
「ふふ。」
「ひまわりお前起きてるな?」
「内緒。」
「起きてんじゃねえか。」
「やだ、もっと抱っこしてて。」
お嬢が番長の制服を引っ張っている。
「かわいい。」
「お前今なんつった?」
番長に睨まれた、冷や汗が止まらない。
「いやっお嬢かわいいなって…すいません!」
頭を下げる。
「おめえなにやってんだ?」
「へ?」
「コイツがかわいいのは当たり前だろ。」
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