あの夜降った#3
〜フォロワー50人記念〜
50人達成を祝って連続小説を投稿してます。
紙に下書きをして表現の工夫をしたりと思いを込めて創ってるので楽しんでくれたら嬉しいです
※実際の人物、名称は一切関係ありません
第一話→
https://tohyotalk.com/question/103405
第二話→
https://tohyotalk.com/question/103431
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学校から陽が帰るとリュックを投げ捨てるようにして言った。
「朝の話なんだけど。そのお皿を撮りに行った空はどうなるん?」
「罪になる、、、としかかかれてないから分からないわ…」
「そうか。でも空は絶対に金のお皿を見つけることができないんだな」どこか物寂しげに額に汗を滲ませながら言った
「そうだね」それにしてもなんでこんなにも焦っているのだろう?さっきまで空のことを気にしても居なかったのに。
「ところで」
「今日は何をして遊ぶ?」
「やっぱり、、、」ニタニタしながら2人で顔を合わせる
「「「屋根登り!!!!!!!!」」」
は、ハモったぁw
私たちがこんなにも屋根に執着してたなんて、、、
半ば呆れ半ば期待しながら私は言う。
「レイコンコートを持って」
「ああ。」
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ニュースキャスターの声が聞こえる。
「今日の夜から明日にかけて記録的な大雨が降るでしょう。」ぽたぽた…聞こえる。雨の音。まだ小雨だ
虹探しを行った翌日僕はあっけなく両親に見つかった。けれどあの夜は僕にとって凄い貴重で凄く尊い経験をした
と、思う。
彼は窓の外を眺めながら言った
「あぁ北海道に帰りたいな」
そう、僕は小柄な転校生だ。
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サーー…あぁそう、この音。この冷たさ。この…感動を呼びつけるナニか。
雨が降ると私はすごいさっぱりする。変わってるかもしれないけれど。
「おーい。この屋根ちょうど良いぞ」
「ほんとだ。じゃ、この屋根で決まりね」
「おん」
屋根には難易度というものがある。
まだ三回目の私には言えないけれど
今回のはちょうど良い感じだ。足場もあるし
よいしょ…足をかけて思いっきり踏み込んだ。
………カタ……。セーフ…私たちは屋根に登った。上を見渡すと頭の上にはこれでもかっ!!と光る星。降り注ぐ雨…美しい雨…雨が月明かりに照らされている。夜空が私たち全てを受け入れてくれるような感覚がする。
私のために用意してくれた最高の贈り物のような、、、
と、思っていた矢先、肘で突かれた
「ふぁっ?!」
「しーーっ」人差し指を口に当てながら陽が言う。
「誰かに見られてる。気配を感じる」
私は屋根からおりようとした瞬間、目が合ってしまった。
あの、
クリクリした、
外の世界を
窓から
見上げている
瞳と。